ヒューストン・ロケッツのマイク・ダントーニ・ヘッドコーチが、今季終了後の契約満了をもって退団することを決めた。
以下、詳細を伝えた『AP』記事の抄訳。
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マイク・ダントーニは、来季HCとしてチームに戻る意思がないことをヒューストン・ロケッツに伝えた。ここ4シーズン率いたチームを離れ、フリーエージェントとして他チームで指揮を執るほうを選択した。
ダントーニは、ロサンゼルス・レイカーズとのウェスタン・カンファレンス準決勝に敗れた翌日に球団に意思を伝えた。チームオーナーのティルマン・ファティータも、ダントーニの退団を認めている。
ファティータは「ヒューストン・ロケッツとヒューストンのコミュニティに多くをもたらしてくれたマイク・ダントーニと妻のローレルに御礼を申し上げたいと思います」とコメントしている。
「マイクは真のプロフェッショナルで、素晴らしいバスケットボールマインドを持った人物です。彼は勝者。この4年間、彼のような傑出したコーチ、リーダーに指導してもらえて感謝しています」。
ダントーニとロケッツが昨年の間に延長契約に合意できなかった時点で、今回の退団は予期できたことだった。ロケッツを退団する以前から、ダントーニはインディアナ・ペイサーズ、フィラデルフィア・76ersらの新HC候補に挙げられていた。
レイカーズとの第5戦後、ダントーニは去就について「素晴らしい球団、街、ファンに恵まれている。このチームの全てが素晴らしい。どうなるかわからないが、これ以上の環境はない。素晴らしい4年を送れて、できることなら続けたい。どうなるかはわからない」と語っていた。
だがダントーニは、試合終了後から翌日の午後までの間にロケッツでの進退を決め、次の道に進む時期と判断した。
ダントーニは、直近4年のレギュラーシーズンで271勝101敗(勝率68.2%)、プレイオフで28勝23敗という戦績を残した。また、ロケッツを率いた1年目の2016-17シーズンには年間最優秀コーチ賞を受賞した。
ロケッツのスター選手であるジェームズ・ハーデンは、レイカーズ戦後「マイクは素晴らしい仕事をしている」と語り、続投を希望した。今季からロケッツでプレイしているラッセル・ウェストブルックも、ダントーニの人間性を称えている。
フェニックス・サンズのHCとして年間62勝20敗に導いた2004-05シーズンにも年間最優秀コーチ賞に輝いたダントーニは、これまでにNBAの5球団を率い、レギュラーシーズン1199試合で672勝527敗という戦績を残している。
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