【NBA 2020-21シーズン】今季のブレイク候補10人

Michael C. Wright, NBA.com

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2020-21シーズンのレギュラーシーズン開幕が近づくなか、我々は注目すべきNBAの魅力的な新進気鋭の若手10選手をアルファベット順にリストアップしてみた。

ルーゲンツ・ドート(オクラホマシティ・サンダー)

バブルでブレイクするひとりと考えられ、ルーキーシーズンだった昨季は、ジェームズ・ハーデンを抑えたプレイオフで見たような激しい守備の力で、先発ラインナップに割って入った。ヒューストン・ロケッツに敗れたプレイオフ・ファーストラウンドのシリーズで、ドートは7試合のうち6試合に先発出場し、平均12.5得点、3.7リバウンド、1アシストを記録している。シリーズ第6戦と第7戦では、平均21.5得点とさらに上昇。第7戦では30得点をあげた。21歳以下で第7戦に25得点超をマークしたのは、レブロン・ジェームズ、コービー・ブライアント以来だ。

シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)

NBAでの最初の2シーズンで、彼はほぼすべてのカテゴリーでスタッツを伸ばした。そして、ロスターに10人以上の新選手が加わった今、再建を目指す球団の中心になろうとしている。マーク・デイグノート新ヘッドコーチの就任で、ギルジャス・アレクサンダーは、ボールを持ったプレイの機会を増やすだろう。彼はこのオフシーズンをその準備に費やしたと話している。2019-20シーズンは、ギルジャス・アレクサンダーの真のブレイクシーズンとして役立ったと言える。そして、6フィート11インチ(約211センチ)のウイングスパンとスキルセットを持つ独特なポイントガードにとって、2020-21シーズンはNBAでもエリートクラスの2ウェイプレイヤーのひとりとしての地位を固めるシーズンになると予想する。

テイレン・ホートン・タッカー(ロサンゼルス・レイカーズ)

20歳の大物は日に日に成長しているようだ。レイカーズのフランク・ボーゲルHCにとって、層の厚いチームで彼の出場機会を増やす方法を見つける必要があるのは明確になりつつある。2年目のホートン・タッカーは、プレシーズン初戦で19得点、9リバウンドを記録し、2戦目で33得点をマークした。チームメイトのレブロン・ジェームズがツイートで絶賛し、メンフィス・グリズリーズのレジェンドであるトニー・アレンも彼と初めて対戦した時の話を明かしている。ウェスタン・カンファレンスのセミファイナル第4戦で、これからのホートン・タッカーを少し垣間見ることができたというのが真実だ。

ディアンドレ・ハンター(アトランタ・ホークス)

昨季は新人で1試合平均12.3得点を記録。フィールドゴール成功率が41%、3ポイントショット成功率は35.5%だった。今季、それらの数字は伸びると予想する。特に、プレシーズン最初の2試合で3P成功率50%だったからなおさらだ。ロイド・ピアーズHCはハンターがチーム最高のディフェンダーだと考えているが、その点でもっと安定する必要がある。常にスモールフォワードとして先発出場する機会を得るために、攻撃面でも安定性と積極性を向上させようとしているところだ。その点ではここまでうまくいっている。

マイケル・ポーターJr.(デンバー・ナゲッツ)

ロサンゼルス・クリッパーズとの第4戦で敗れた試合後、ナゲッツの攻撃をもっと改善しなければいけないとポーターJr.が求めると、NBAのツイッターは驚いた。大胆だとつぶやいている。だが、ジェレミー・グラントがフリーエージェントで去り、ポーターJr.はスターティングラインナップの一員として、彼が求めていた関与を強めている。プレイオフでは平均11.4得点、6.7リバウンド、3P成功率38.2%を記録した。だが、マイケル・マローンHCのラインナップにとどまるには、守備でもっと安定しなければならない。マローンHCは「守備の重要性を理解し、コートで取り組むことがマイケルにとって最大の挑戦」と話した。

キャメロン・レディッシュ(アトランタ・ホークス)

ハンターとスターティングラインナップのポストを競い、レディッシュはルーキーシーズンの昨季、34試合に先発出場し、平均26.7分間のプレイで堅実な守備をもたらした。だが、攻撃が良くなるには少し時間を要している。プレシーズンを通じてハンターが3番で堅実なパフォーマンスを見せた一方で、レディッシュは足首の痛みをおしてプレイした。ホークスの若い主軸のひとりとして、レディッシュには輝かしい未来がある。唯一、オフシーズンにロスターに新戦力が加わったことが障害となるかもしれない。

コリン・セクストン(クリーブランド・キャバリアーズ)

安定して試合に出られることは、最高の能力だ。セクストンは最初の2シーズンで1試合も欠場しなかった。その2シーズンで彼は得点力を高める方法を見つけ、昨季は56%のトゥルー・シューティング成功率を記録。平均20.8得点をあげ、5試合で30得点超をマークした。次はプレイメーカーとして成長するタイミングだ。昨季平均3アシストだった選手のために、JB・ビッカースタッフHCが手助けしなければならない。セクストンとダリアス・ガーランドには、リーグ有数のダイナミックなバックコートコンビとなるポテンシャルがある。

ギャリー・トレントJr.(ポートランド・トレイルブレイザーズ)

2018年に2巡目で指名されたトレントJr.は、このオフシーズンで延長資格を得たが、現行契約を全うし、来年夏に制限つきFAとなることを望んでいると語った。それはつまり、バブルでの力強いパフォーマンスを経て、今季の自分に賭けているという意味だ。昨季、トレントJr.は出場時間を1試合平均で新人時代の7.4分から21.8分に増やした。昨季の3P成功率は41.8%だ。ただ、本当に輝いたのはバブルの中だった。平均16.9得点、3P成功率50.7%を記録している。ブレイザーズのバスケットボール運営部代表を務めるニール・オルシェイは、トレントJr.が「ある程度基本的なシックスマン」に成長したと話している。

コービー・ホワイト(シカゴ・ブルズ)

昨季のホワイトで目立ったのが、非常に魅力的なスピードだ。19歳の新人ながら、1試合平均25.8分間のプレイで13.2得点、2.7アシストを記録。このプレシーズンの最初の3試合でも、平均20.7得点、FG成功率53.5%、3P成功率57.9%をマークしている。さらなる成長や多様性につながるのは、もっと迷わずにバスケットに向かうこと。2019年のドラフトで全体7位指名を受けたホワイトは、ビリー・ドノバンHCが率いるブルズの先発ポイントガードとして、これからの数シーズンで大きく成長できるはずだ。

クリスチャン・ウッド(ヒューストン・ロケッツ)

25歳で、2015年にNBA入りしてから6つ目のチームだ。だからすぐにジャーニーマンと考えるだろう。だが、ロケッツの騒ぎが邪魔しなければ、デトロイト・ピストンズでの昨季の出来を上回る、さらなるブレイクシーズンとする完璧な機会だ。昨季のウッドは自己最多となる12試合で先発出場を果たし、良いプレイを見せ、ロケッツと4100万ドル(約42億4000万円)の契約を結んだ。

原文:Michael Porter Jr., Coby White among 10 potential breakout candidates by Michael C. Wright/NBA.com(抄訳)


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