新たなモチベーションでシーズンに臨むタイラー・ヒーロー「最高のチャンス」

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トレーニングキャンプ開始が来週に迫る中、マイアミ・ヒートのタイラー・ヒーローは、新シーズンが自分にとってのベストシーズンとなるように準備している。『AP』が報じた。

ヒーローはAPのインタビューで「僕がパーティーをしすぎだとか、ジムに行っていないとか、ジムでのトレーニングが好きじゃないとか言われるのは、最もつらいことのひとつだった」と話した。

「僕のことを知っていれば、自分が最もハードワークしようとしているのが分かるはずだ。今季はそれを見てもらえると思っているよ」。

ヒーローが新人時代の2020年、ヒートはNBAファイナルまで勝ち進んだ。彼らはそのときの調子を取り戻そうとしており、ヒーローは新シーズンのチームにとって鍵を握る存在のひとりとなるはずだ。

9月14日(日本時間15日)には娘が誕生した。ミドルネームは、母親である恋人と同じだ。母子ともに元気で、ヒーローはシーズンに向けて大きな重しが取れた気分だと話している。

ヒーローは「とにかく気分が良いんだ」と述べた。

「今の自分には理由があると感じている。以前はそれがなかったというわけじゃない。でも今は、アリーナに行く毎日でモチベーションとなる新たな理由ができたんだ。娘が生まれたのだから、毎日自分にできるベストでなければいけない。今はとても良い状態だよ」。

2年目の昨季、ヒーローのスタッツはほとんど向上した。フィールドゴール成功率は43%から44%となり、平均リバウンド(4.1から5.3)と平均アシスト(2.2から3.3)も伸びた。平均得点は13.5から15.1となっている。NBAでの最初の2シーズンでこれだけの得点をあげたのは、ヒートでは歴代5人目。その大半でベンチスタートだった選手としては初めての数字だ。

良くならなかったのは、3ポイントショット成功率だ。39%から36%に落ちている。特に3月の10試合では、FG成功率32%で3P成功率22%の平均11.3得点と苦しんだ。

ヒーローは「去年はすべてメンタルだった」と、何よりも精神的に幸せではなかったと述べている。

「毎日仕事するのが楽しくなかったんだ」。

だが、それも変わったようだ。7日(同8日)、ヒーローは練習中にショットする姿の画像をインスタグラムで投稿した。その姿は、最初の2シーズンとはまったく違う。両腕や太もも、ふくらはぎが鍛えられている。

ヒーローは「編集した写真じゃないよ」と話した。

「角度やライトなど、すべてが正しかったと思う」。

来年の夏には契約延長が可能となる。次の契約の内容は、今シーズン次第かもしれない。ヒーローは、重要なシーズンになると分かっている。1年前よりも幸せにそのシーズンを迎えようとしているのは良いスタートだ。

ヒーローは「それが僕にとってのモチベーションだ」と話した。

「自分の前にすべてがある機会だと思っている。そして、それを手に入れたい。自分はマイアミにいたいのだと分かっているよ。ここが好きなんだ。ヒートの文化や、そのすべてが大好きなんだよ。これは最高のチャンスなんだ。ボールを与え、自分を証明させてもらえているんだからね」。


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ