ドウェイン・ウェイドが引退し、マイアミ・ヒートはジミー・バトラーとともに新たな時代へと突入する。エリック・スポールストラ・ヘッドコーチはバトラーにかつてのチームの大黒柱であるアロンゾ・モーニングと同じような影響力を期待しているようだ。『AP通信』のティム・レイノルズ記者が詳しく報じている。
ジミー・バトラーは、これだけは明確にしたいと思っている。マイアミ・ヒートにやってきたのは決して次のドウェイン・ウェイドになるためではない。彼はすでに引退した友人の築いてきたキャリアを称え、それを継続させたいと考えている。
ウェイドの「ワン・ラスト・ダンス」は終わり、16シーズンのキャリアを終えた。バトラーはヒートの新たなエースになるためにやってきたのだ。
ヒートのオフシーズンの目玉は、バトラーと4年契約を交わしたことだった。ヒートは再びウェイド抜きで戦う方法を見出す過渡期を迎えながらも、プレイオフ出場は決して無理ではないと考えている。
ウェイドと同じマーケット大学出身で、2016-17シーズンにはシカゴ・ブルズでウェイドとチームメイトだったバトラーは「決して彼と自分を比較したいわけではないが、彼がここで築き上げたもの、そしてここでの物事のやり方は全て正しい方向に進んでいると思っている」と語る。
「それを継続させることを意識しているんだ」。
ヒートの選手としてウェイドが最後にホームで対戦したのは、バトラーが当時所属していたフィラデルフィア・76ersだった。そのときの会場の雰囲気、ウェイドの称えられる姿は、バトラーにとってとても印象深いものとなり、自身が今シーズン以降どこでプレイしたいかという考えに大きく影響した。
ヒートのエリック・スポールストラHCは「我々のカルチャーと同じような考え方を持った選手を迎えることができた」と話す。
「私のなかで、ジミーはゾー(アロンゾ・モーニング)がチームに加わったときと同じくらいのインパクトを与えているのではないかと感じている」。
バトラーはヒートに移籍することでまず対応しなければならないことが、新しいチームメイトのモチベーションを焚きつける何かを見つけることだと考えていた。結果的に、それはほぼシームレスに見つけることができた。伝統的に高い期待値が求められるヒートにとって、それはとても良い兆候だろう。
「単純にバスケットボールができるというだけで僕は幸せだ」とバトラーは述べている。
「素晴らしい選手たちが揃っている。お互いと一緒にいることを好んでいる。全員が笑っているし、笑顔だ。長い1年になるのは間違いないが、長く素晴らしい1年になるはずだ。全員がそれを待ちわびているんだ」。
原文:JImmy's era: Butler arrives in Miami, Heat hopes soar by NBA.com