NBAコミッショナーのアダム・シルバーが、アメリカ国内で黒人が白人に殺害される事件が相次いでいる現状を受けて、リーグの関係者にメッセージを発した。以下、公式リリース。
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親愛なる同僚の皆さん
この週末、私も皆さんと同じように、ジョージ・フロイドさん、アマド・オーブリーさん、ブレオナ・テイラーさんの死に関する国全体での抗議活動を目にしてきました。リーグとして、我々は激しい憤りを共有し、ご遺族やご友人に心からお悔やみ申し上げます。コミュニティや、誰よりも有色人種の方々に影響を与えているパンデミックと闘っているのと同様に、我々は我々の国に決して癒されることのない傷があると気づかされています。人種差別、警察の残虐行為、人種間の不平等は、アメリカにおける毎日の生活の一部であると思い起こさせます。それは無視できることではありません。同時に、勇敢かつ立派に我々のコミュニティを保護し、そのために働く人々は、そうでない者たちのために再び応じなければならなくなっています。
選手、コーチ、レジェンド、オーナー、あらゆるエグゼクティブ――NBAとWNBAファミリーの大勢が、正義を求めて声を上げ、平和的な抗議活動を呼び掛け、意義ある変化のために取り組んでいることに、私は勇気づけられています。我々は各チームや選手と連携し、集団的活動、市民的社会参画、公平な対話、正義と平等に取り組む球団への支持を通じて、多様性の受け入れや分断の架け橋となることを促進する努力を続けていきます。人種間の不公平を解決し、人々を団結させるためのプログラムを作り、パートナシップを築いていくために、あらゆるNBAコミュニティで手に手を取って動いていきます。
また、今は、我々の同僚や選手たちの多くが毎日経験している痛みや恐怖を完全に知ることがないであろう、私を含めた我々の大勢に、より内省が求められているときでもあります。解決の一部となるために、我々は手を差し出し、互いの声を聞き、団結して取り組まなければなりません。そして意義ある変革を生み出すために、我々は組織として全力を尽くす必要があります。
この悲しく、困難なときでも、我々にはできると私は知っています。これらの暴力行為に何度も傷つけられた同僚、友人、家族のメンバーたちのために、我々はやらなければいけないのです。私たちはいつも、スポーツはしばしば社会において信頼と共感を構築する助けとなる架け橋だと言います。つらい現実に目を向け、団結して本当の挑戦に臨めるようにと。特に今はそれが我々の責任なのです。
皆さんには、バーチャルコミュニティ『Dream In Color』での会話に参加していただきたい。皆さんのアイディアと提案を聞くのを楽しみにしております。
安全を保ち、関心を寄せ続け、お互いのことを思い続けましょう。
アダム
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