ウォリアーズ戦で珍事 僅差で黒星のマーベリックスは判定に抗議か

Benyam Kidane

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3月22日(日本時間23日)にテキサス州ダラスのアメリカン・エアラインズ・センターで行われたゴールデンステイト・ウォリアーズ対ダラス・マーベリックスの一戦で、2点差で敗れたマーベリックスが判定に不満を表した。

審判団からの伝達の誤解と思われる理由で、マーベリックスがコートの反対側で立ったままとなり、ウォリアーズに今季最も簡単な得点を献上することになったのだ。

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『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者は、125-127で敗れたホームのマーベリックスが、正式にNBAに対して抗議を申し出ると報じた。

どのようにしてこのような事態となったのだろうか。

誤ったバスケットを守っていたマーベリックス

第3クォーターのタイムアウト明け、攻撃側のウォリアーズがインバウンズパスをする際、マーベリックスの選手たちは近くにいなかった。コートの反対側にいたのだ。

ジョーダン・プールは素早くボールをケボン・ルーニーにパス。そしてルーニーはフリーでダンクを叩きこんだ。

この不思議なプレイの一連を見てみよう。

マーベリックスのオーナーの主張

オーナーのマーク・キューバンは試合後、ツイッターでマーベリックス陣営の見解を明かした。

キューバンは、タイムアウトの前に審判団がマーベリックスのボールと合図したものの、タイムアウト中にマーベリックスに知らせることなく判定をひっくり返したとしている。

この混乱した状況を、キューバンは「コールされなかった判定ミスとしてはNBAの歴史で最悪かもしれない」と表現した。

この件がさらに重要となるのは、ウォリアーズが試合に勝利したことで、マーベリックスとのタイブレーカーを制したからだ。今季のシリーズはウォリアーズの2勝1敗となった。

両チームがプレイイン・トーナメントに回ることを避けようとしているだけに、この試合結果は最終シードに影響を及ぼすかもしれない。混戦のウェスタン・カンファレンスで、ウォリアーズとマーベリックスは1.5ゲーム差なのだ。

もしもマーベリックスがこの日の試合に勝っていれば、彼らはウォリアーズに0.5ゲーム差をつけて6位に位置していた。それが実際は9位で、11位と12位のニューオーリンズ・ペリカンズやユタ・ジャズに0.5ゲーム差となっている。

試合後の審判団の回答

審判団チーフのショーン・ライトは、報道陣に対し、もともとはウォリアーズのボールという合図で、そのコールは動画で確認できると話した。

記者: もともとマーベリックスのボールとの合図だったのを、ウォリアーズのポゼッションとした?

ライト:もともとはコートでウォリアーズのボールという合図だった。それは動画で確認できる。2つ目の合図があったが、それはマーベリックスのタイムアウトのためのものだった。

試合結果に対する抗議はどうなる?

試合の結果に対して抗議しているため、マーベリックスにとっては難しい。

NBAの歴史で抗議が成功したのは、ここ41年間でわずか6回。マーク・スタイン記者によると、最後は2008年のことだ。

『ESPN』のボビー・マークス記者は、試合結果に対する抗議の手順として、リーグオフィスに関連証拠が提出されていから5日でNBAコミッショナーのアダム・シルバーが決断を下すと伝えた。

マーベリックスは2020年に試合の結果に対する抗議を行っている。ドリアン・フィニー・スミスがアトランタ・ホークスのトレイ・ヤングのショットをブロックした際のゴールテンディングの判定に異を唱えた。試合はホークスが111-107で勝利している。

抗議は認められず、キューバンは50万ドル(約6550万円/1ドル=131円換算)の罰金を科された。

原文:Mavericks to protest result of Warriors game after bizarre sequence leads to uncontested basket(抄訳)

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Benyam Kidane

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Benyam Kidane is a senior NBA editor and has been covering the league for The Sporting News since 2016. In his spare time you can find him watching Allen Iverson highlights on repeat.