4月7日(日本時間8日)のシカゴ・ブルズ戦を前に、ダラス・マーベリックスにはプレイイン・トーナメント出場の可能性が残されていた。自力出場の可能性はなくなっていたが、まだポストシーズン出場争いから脱落はしていなかった。
だが、マーベリックスは試合に勝ってプレイイン・トーナメント出場への希望をつなぐことを目指すのではなく、複数の主力選手を欠場とし、ルカ・ドンチッチの出場時間も13分間にとどめた。最終的に、マーベリックスは112-115でブルズに敗北。不本意なシーズンを終えることになった。
NBAは8日(同9日)、複数選手を起用しなかったマーベリックスを調査すると明かしている。
なぜマーベリックスはブルズ戦で複数選手を起用しなかった?
『The Athletic』のシャムズ・シャラニア記者は3日(同4日)、マーベリックスがドンチッチやカイリー・アービングを「シーズン残り試合で起用しない可能性を真剣に検討中」と報じた。すべてはドラフト指名権のためだ。
シャラニア記者は、2023年のNBAドラフトで、マーベリックスのドラフト指名権はトップ10プロテクトつきだと指摘した。10位以内でなければ、指名権はニューヨーク・ニックスのものとなる(2019年のクリスタプス・ポルジンギスのトレードの一環)。
だが、10位以内であれば、マーベリックスはオフシーズンに向けて重要な指名権を手にする。
シャラニア記者は『FanDuel TV』の番組『Run It Back』で、「その場合はその指名権を柔軟に生かすことができる」と話した。
「1巡目指名権が3つとなり、オフシーズンにトレードでスター選手やより多くの選手を獲得できる。彼らは最も活発なチームのひとつとなるだろう」
“I think the Mavericks have to seriously look at whether you shut down Luka Doncic and Kyrie Irving these last 3 games of the regular season” 😬@ShamsCharania on the #Mavs mindset going into the final 3 games#RunItBack #MFFL pic.twitter.com/IPqgwS2YHm
— FanDuel TV (@FanDuelTV) April 3, 2023
アービングもドンチッチも5日(同6日)のサクラメント・キングス戦には出場した。だが、アービングはブルズ戦で欠場した5選手のひとりだった。
ブルズ戦の試合前、『ESPN』のティム・マクマホン記者は、ドンチッチが第1クォーターしか出場しないと報道。マーベリックスのジェイソン・キッド・ヘッドコーチは、ドンチッチの出場時間に制限があり、シーズン終了まで「ほとんど確実に」欠場すると認めた。
Mavericks coach Jason Kidd confirms sitting players is a managerial decision, but he’s confident the team could win two play-in games on the road.
— Grant Afseth (@GrantAfseth) April 7, 2023
While things could change based on tonight’s outcome, Kidd expects Luka Doncic’s season to be done after the 1st quarter. pic.twitter.com/gPSYSeNsAA
なぜNBAはマーベリックスの「ロスター判断」を調査するのか
NBAスポークスマンのマイク・バスは8日(同9日)、「昨日のブルズ戦におけるマーベリックスのロスター判断と試合遂行を巡る、動機を含めた事実と状況に関する調査」を開始したと明かした。
マーベリックスにどのような処分が科される可能性があるのかは不明だ。だが、リーグの規約や規則に違反したと判断されれば、高額の罰金処分が科されるだろう。マーベリックスのオーナーであるマーク・キューバンは2018年、ジュリアス・アービングとのポッドキャストでタンクについてオープンに話し、60万ドル(約7920万円/1ドル=132円換算)の罰金を科されている。
今回の選手起用やリーグの調査について、キューバンは公にコメントしていない。
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