「Yes!!」の名言で知られる名物アナウンサー、マーブ・アルバートが今季限りで引退へ

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『ターナー・スポーツ』のNBA中継で長年にわたり実況を務め、殿堂入りもしている名物アナウンサーのマーブ・アルバートが今季限りで引退することになった。『TNT』が独占放送(米国内)するNBAプレイオフ2021イースタン・カンファレンス・ファイナルが最後の担当となる。

かつてニューヨーク・ニックスのボールボーイだったアルバートは、1963年からラジオアナウンサーのマーティー・グリックマンの弟子としてキャリアを始め、1967年からニックス戦を担当。1968年プレイオフで、ディック・バーネットのショット成功に有名な「Yes!」を口にし、すぐに人気を博した。

1977年から97年まで、2000年から02年までは『NBC Sports』で働き、1990年から『NBA on NBC』のNBA中継で主要アナウンサーを務めた。ターナー・スポーツには22年在籍し、そのうち19年でNBAの実況を担当している。ターナー・スポーツは、イースタン・カンファレンス・ファイナルで30分のトリビュートを放送予定。有名な実況の数々を振り返る。

NBAオールスターゲーム25試合、NBAファイナル13試合、1992年バルセロナ・オリンピックのドリームチームなどの実況を務めてきたアルバートは、2011年から15年までのNCAAトーナメント、2002年のバスケットボール世界選手権などの実況も担当。大学バスケやボクシング、NFL、NHL、MLBなど、様々なスポーツで実況できるアナウンサーのひとりとして知られる。

1997年にはネイスミス・バスケットボール・ホール・オブ・フェイム(殿堂)入り。全米スポーツキャスター&スポーツライター協会などの殿堂入りも果たしている。

アルバートは「55年にわたるNBA中継はあっという間でした。これほど多くの才能ある素晴らしい人々と仕事でき、自分は幸運でした」と話している。

「これからは、ガーデニングの腕を磨いたり、社交ダンスに取り組んだりすることができます」。

NBAコミッショナーのアダム・シルバーは、「マーブ・アルバート以上にNBAと密接に結びつく声はありません」と述べた。

「象徴的なフレーズと比類なき情熱の特徴的スタイルでマーブが実況する中継を聞いたのが、私のNBAに関する最初の思い出です。見事な歩みだったニックス戦の実況アナウンサー時代から、NBCとターナー・スポーツでの全国的な主たる試合の実況まで、マーブは60年近くにわたり、バスケットボールファンにとってのサウンドトラックでした。我々は、シンプルに比類なき彼の殿堂入りキャリアを祝福します」。


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ