マーク・テイタムNBA副コミッショナーが成長する日本・アジア市場に言及「じきに爆発的な人気を見せる」

大西玲央 Reo Onishi

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NBAファイナル直前の5月31日、マーク・テイタムNBA副コミッショナーがリモート会見にてリーグの現状について質疑応答を行なった。リーグの国際色の豊かさを示すかのように、会見には世界各国のメディアが参加した。

2022-2023シーズンはロサンゼルス・レイカーズの八村塁とブルックリン・ネッツの渡邊雄太が共に活躍を見せ、日本でもNBAが大いに注目されることとなった。それを受けて、リーグが日本市場をどう見ているのかを聞いてみた。

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リーグにとって今季の始まりの舞台は日本だった。9月30日と10月2日にさいたまスーパーアリーナ(埼玉県さいたま市)にて『NBAジャパンゲームズ2022』が行われ、ワシントン・ウィザーズとゴールデンステイト・ウォリアーズが対戦したのだ。

テイタム副コミッショナーもそのことに触れ「あれが今季最初のプレシーズンとなり、良い形でシーズンを開始させることができました。そこでプレイした塁がレイカーズに移籍し、プレイオフであれほどの活躍を見せたことはとても喜ばしいことでした」と話した。

さらに渡邊雄太の活躍にも言及した。

「渡邊雄太もブルックリン・ネッツで素晴らしい活躍を見せ、ネッツは今季最も視聴されたチームのひとつとなりました」

そしてこの夏にはFIBAバスケットボール・ワールドカップ2023が日本、フィリピン、インドネシアの共催で行われる。その点に関しても「32チーム中、少なくとも20チームにNBA選手が名を連ねることになります」とテイタム副コミッショナーは話す。

「ワールドカップがインドネシア、日本、そしてフィリピンで開催されることで、アジア市場は、代表チームを通じてNBA選手にさらに触れることができるようになります。そして、アジアでのバスケットボールへの関心は、時間の経過とともにますます高まり、じきに爆発的な人気を見せるでしょう」

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テイタム副コミッショナーは今後もリーグにやってくるアジア人選手は間違いなく増えると予測。それに向けて、リーグは密に各国のリーグと連携を取り、才能の発掘と育成に力を注いでいる。

最近ではB.LEAGUE(Bリーグ)とNBAが共同でJr. NBAクリニックやコーチクリニックを開催している。1月のBリーグオールスターでは茨城で、4月には千葉、横浜(神奈川)、北海道、沖縄の4か所で開催するなど、積極的に日本での活動の幅を広げている。

八村と渡邊のほかにも、NBAにはアジア系の選手が年々増えていっているのだが、数年先には決して珍しいことではなくなっているのかもしれない。それほど今、アジアのバスケットボール人気の高まりと発展にNBAも注目している。

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大西玲央 Reo Onishi

大西玲央 Reo Onishi Photo

アメリカ・ニュージャージー州生まれ。国際基督教大学卒。NBA Japan / The Sporting Newsのシニアエディター。記事のライティング以外にもNBA解説、翻訳、通訳なども行なっている。訳書には『コービー・ブライアント 失う勇気』『レイ・アレン自伝』『デリック・ローズ自伝』「ケビン・ガーネット自伝』『ヤニス 無一文からNBAの頂点へ』。