マジック・ジョンソンとラリー・バードが2019 NBAアウォーズで生涯功労賞を受賞へ

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5月15日(日本時間16日)、TurnerとNBAは、アービン・“マジック”・ジョンソンとラリー・バードが、2019 NBAアウォーズで生涯功労賞を受賞することを発表した。

📺 NBAアウォーズ配信(Rakuten TV / NBA公式視聴サービス)

今年で3回目となるNBAアウォーズは6月24日(同25日)に行なわれる予定で、『TNT』が中継する。過去の生涯功労賞受賞者は、ビル・ラッセル(2017年)、オスカー・ロバートソン(2018年)だった。

個人としてもチームとしてもライバル関係にあったジョンソンとバードは、1980年代のNBAを盛り上げた。ライバルだった彼らは後に友人となり、それぞれNBAシーズンMVP受賞3回、オールNBAファーストチーム選出9回、オールスター選出12回という輝かしい功績を残した。そして、互いにネイスミス・メモリアルバスケットボール殿堂入りを果たし、NBA史上もっとも偉大な50選手にも選出された。1992年の夏季オリンピックでは、金メダルを獲得したドリームチームでチームメートにもなり、2010年には同チームが殿堂入りを果たしたため、ジョンソンとバードは、2度の殿堂入りを果たした。

ジョンソンとバードといえば、ジョンソンのミシガン州立大学がバードのインディアナ州立大学を下して優勝した、1979年のNCAAトーナメント決勝が外せない。同試合は、大学バスケットボール史上最高視聴率を叩き出した試合として、今も語り継がれている。その翌シーズンからNBAでプレイするようになった2人は、プロでも即インパクトを残した。ジョンソンはロサンゼルス・レイカーズの優勝に貢献し、バードはボストン・セルティックスでの活躍が評価され、新人王を受賞した。

ビル・ラッセルNBAファイナルMVPに3度輝いたジョンソンは、優勝5回を成し遂げ、レイカーズを9度もNBAファイナルに導いた。並外れた視野の広さ、そして上背があるポイントガードとしても高く評価されたジョンソンは、レイカーズでの13シーズンで平均19.5得点、11.2アシスト、7.2リバウンドを記録。NBA歴代5位となる通算アシストを記録した。

ジョンソンは、1991年にHIVポジティブであることを告白し、現役引退を発表。HIVとAIDSに対する認識と予防を広げる活動に加わるようになった。1992年にオーランドで開催されたNBAオールスターゲームに出場したジョンソンは、同大会で記憶に残るパフォーマンスを披露し、大会MVPを受賞。後に引退を撤回し、1995-96シーズンにはレイカーズで現役復帰。そして、2002年に殿堂入りを果たした。

実業家としても成功を収めたジョンソンは、マジック・ジョンソン・エンタープライズのCEO、ロサンゼルス・スパークス、ロサンゼルス・ドジャーズ、ロサンゼルス・フットボールクラブ、e-sportsのチーム・リキッドの共同オーナーを務めている。1994年から2010年まではレイカーズの株式を保有し、同期間中にチームは5度の優勝を果たした。1993-94シーズンにはレイカーズのヘッドコーチ、2017年から19年までは同球団執行部代表を務めた。Turner Sportsで解説者として活動していた時期もある。

ジョンソンと同様に、バードもNBAでセルティックス一筋13年のキャリアを送り、優勝3回、ビル・ラッセルNBAファイナルMVP受賞2回を成し遂げた。一流のシューター、フォワードながら熟練したプレイメイカーとしても高く評価された彼は、現役時代に平均24.3得点、10.0リバウンド、6.3リバウンドを記録。1998年にバスケットボール殿堂入りを果たした。

現役引退後にはインディアナ・ペイサーズのHCとフロントとして手腕を発揮。指揮を執って1年目の1997-98シーズンには年間最優秀HC賞を受賞し、チームを率いた3シーズン続けてイースタン・カンファレンス・ファイナルに勝ち上がり、1999-2000シーズンには球団史上初となるNBAファイナル進出を果たした。

年間最優秀バスケットボールエグゼクティブ賞を受賞した2011-12シーズンを含め、バードは2度ペイサーズの執行部代表を務めた。NBA史上、シーズンMVP、年間最優秀HC賞、年間最優秀ボールエグゼクティブ賞を受賞したのは、バードしかいない。現在は、ペイサーズのアドバイザーを務めている。


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ