レイカーズのバスケットボール運営部代表のマジック・ジョンソンが辞任を電撃発表

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4月9日(日本時間10日)、ロサンゼルス・レイカーズの今季レギュラーシーズン最終戦となるポートランド・トレイルブレイザーズ戦が始まる前に、バスケットボール運営部代表を務めるマジック・ジョンソンが突如として同職を辞任することを発表した。NBAで最も歴史のあるチームのひとつであるレイカーズを優勝できるチームに押し上げるために就任する決断をしてから、2年間での辞任となった。

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ジョンソンはルーク・ウォルトン・ヘッドコーチが試合前の会見をした直後に、メディアの前で辞任を発表した。チームオーナーのジーニー・バスにはまだ辞任することを伝えていないことも明かした。

「自由でありたい」とジョンソンはメディアに語っている。

「私は素晴らしい人生を送っている…一体何をしているんだろう? とても美しい人生だ。その美しい人生に戻りたい。それを楽しみにしているよ。私の上司には誰かに伝えてもらわないとね。彼女が良く思わないことはわかっているが、私には面と向かって伝えることができなかった」。

他チームの選手と交流したり、発言する自由を求めていることが今回の決断の裏にあることをジョンソンは何度も強調した。レイカーズは、ジョンソンがフリーエージェントについて話したり、他チームの契約下にある選手とコート外で交流することを企画したりしたことで、何度かタンパリング(チーム関係者による他チームの選手への不当な接触)で罰金処分を科されていた。

ジョンソンは「自由になり、手枷を外したい」と認めた。

名前こそ挙げはしなかったものの、バスがウォルトンHCを公にサポートしていることが、彼女と自身の関係性に溝を作っていることについても触れた。

「こちら側よりも、あちら側から見ているほうが楽しかった」とジョンソンは話す。

「明日になればまた誰かの人生を変えなければならない。彼女は『好きにやりたいようにやってくれ』と言っていたものの、彼女を我々の間に立たせるようなことはしたくない。彼女が彼をとても支援しており、私のことも支援していることはわかっている」。

感情的になりながら、ジョンソンは「これが正しい選択だ」と付け加えた。

「そうすれば彼はチームに残り、正しい方向に導いてくれるかもしれない」。

チームのレジェンド選手から球団幹部となったジョンソンは、レイカーズが昨夏にレブロン・ジェームズを獲得するの大きな要因となった。さらに元全体2位指名のロンゾ・ボールを強く推したのもジョンソンだ。

しかしジョンソン率いるレイカーズのフロントは、ジェームズ以外に契約した多くのロールプレイヤーや、トレード期限にアンソニー・デイビス(ニューオーリンズ・ペリカンズ)を獲得できなかったこと、そして2017年にブルックリン・ネッツにトレードしたディアンジェロ・ラッセルが今シーズン台頭したことから、多くの批判を受けていた。

それでもジョンソンは、レイカーズが「正しい方向に進んでいる」ことを主張し続けている。

「来年は良いチームになる。ひとりでも良いフリーエージェントが取れれば、とても良いチームになる」。

安堵の表情を見せたジョンソンは「自分の状況に満足している」と話した。

「嬉しいよ。これまでやっていたことをまたやれるようになる。両方の状況を天秤にかけて、どっちが自分に最適か考える必要があったんだ」。

原文:Magic Johnson steps down as Lakers' president of basketball operations by NBA.com


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ