レイカーズ戦最後の判定にマジックのアーロン・ゴードン「試合の終わり方としては最悪」

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3月7日(日本時間8日)にステイプルズ・センターで行なわれたオーランド・マジック対ロサンゼルス・レイカーズの一戦で、タイムキーパーによるミスが起こった。そして、あまり見られないルールが適用され、マジックは107-108で敗れた。

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問題のプレイは第4クォーター残り0.6秒に起こった。レイカーズのブルック・ロペスが2本のフリースローを成功させてレイカーズが108-107とリードした直後、マジックはタイムアウトを取ってインバウンドパスからプレイを再開。マジックのマリオ・ヘゾニャがゴール周辺にいたアーロン・ゴードンめがけてインバウンドパスを放ったが、選手がボールに触れる前から時計が動き始め、何のプレイも見られないまま試合終了のブザーが鳴った。

このプレイをニュージャージーのリプレイセンターで検証後、審判は残り0.6秒の状態からセンターサークルでのジャンプボールと判定。そして試合はレイカーズがリードしたまま終了した。

『Orlando Sentinel』によれば、試合後にゴードンは「騙された気分だ」と語ったという。

「バスケットボールの試合の終わり方としては最悪だ。自分たちに勝つチャンスすら与えられなかった。レイカーズとの対戦は今日が今季最後で、彼らと再戦するには来シーズンまで待たないといけない。こんなルールは変更すべきだ。きっと変わると思う」。

ニコラ・ブーチェビッチは「まったく理解できない」、フランク・ボーゲル・ヘッドコーチも「ボールを保持していたチームのポゼッションで再開すべきだと思う」と語った。

同試合を裁いた主審のビル・スプーナーは試合後、一連の判定について代表取材記者に説明した。

『Orange County Register』のビル・オラム記者とスプーナーの質疑は以下の通り。

Q:第4Q残り0.6秒の時点で、誰もインバウンドパスに触れていなかった時点で時計は動き始めたのですか?

スプーナー(以下S):そうです。ボールはフロアに触れていない状態で時計が誤って作動しました。

Q:問題のプレイのレビューで何が確認できたのですか?

S:時計が誤作動を起こした際、ボールは空中にありました。時計が動いた時点で“ノーポゼッション”状態だったので、センターサークルでのジャンプボールで再開するというルールがあります。

Q:なぜジャンプボールが適切な判断だと思ったのですか?

S:それがルールだからです。ルール『13E-9-2』に該当します。ボールが空中にあった時点で誤って笛が吹かれた場合、もしくは試合終了のホーンが鳴った場合“ノーポゼッション”状態となり、センターサークルでのジャンプボールで再開します。

Q:その判断は、審判が決めたのですか? それともシコーカスのリプレイセンターが決めたのですか?

S:ニュージャージーのリプレイセンターに決定権がありました。

Q:スコアラーテーブルの担当者が時計を動かすのですか? それとも審判ですか?

S:どちらも時計を動かします。誰が最初に動かすか次第です。我々4人の審判には、時計を動かす責任があります。

NBAにとっては、ロッタリーチーム(マジック)と、ロッタリーチームになる可能性の高いチーム(レイカーズ)の対戦で起こったことが不幸中の幸いだった(かもしれない)。プレイオフ争いに与える影響は少ないからだ。それでも、現在20勝45敗のマジックがロッタリー順位争いの1試合に“勝利した”とすれば、同様の状況にあるチームは快くは思わないかもしれない。

ゴードンも、ブーチェビッチも、ボーゲルHCも、その他のマジックのメンバーも(ドラフトロッタリーで使われる)ピンポンボールの行方など気にしてはいない。彼らがわかっているのは、試合に勝つチャンスがあったことと、不可解な理由によりその機会が与えられなかったということだけだ。

原文:Magic feel 'cheated' after clock error, obscure rule help seal win for Lakers by Tom Gatto/Sporting News(抄訳)


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