史上2番目の若さでトリプルダブルを記録したルカ・ドンチッチ、復帰するデニス・スミスJr.との共存は上手くいくのか?

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史上2番目の若さでトリプルダブルを記録したルカ・ドンチッチ、復帰するデニス・スミスJr.との共存は上手くいくのか? image

ダラス・マーベリックスの試合で素晴らしいスタッツが飛び出ることにもうだいぶ慣れてきた。何が素晴らしいかを判断するのは個人によって違うかもしれないが、二桁の数字はやはり説得力がある。ルーキーシーズンにしてリーグを席巻しているルカ・ドンチッチは、10代でトリプルダブル(3部門で二桁を記録すること)を達成したNBA史上2人目の選手となったのだ。

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ドンチッチはミルウォーキー・バックス戦で18得点、11リバウンド、10アシストのトリプルダブルを記録した。19歳327日で達成したドンチッチより若くトリプルダブルを達成したのはマーケル・フルツ(19歳317日)のみだ。興味深いことに、フルツもバックスを相手に達成している(さらに史上3番目の若さで達成したロサンゼルス・レイカーズのロンゾ・ボールもバックス戦だった)。これまで21-9-10、7-11-9、29-12-8とニアミスが何度かあったドンチッチだが、これでようやく達成となった。

さらに、1月21日(日本時間22日)のバックスとの試合はドンチッチの出身地であるスロベニアで、初めてまともな時間に見られるマブス戦だったのだ。ACBとユーロリーグで圧倒的な活躍を見せ、昨シーズン優勝をもたらしたスペインを含む、大西洋の向こう側にある国々では彼のプレーを見るために朝方まで起きていなければならない。しかし、米国で午後1時に行なわれたバックスとの試合は、7時間の時差がちょうど良く、スロベニアでゴールデンタイムとなる夜8時に放送された。ヨーロッパ出身選手で現在トップを走っているヤニス・アデトクンボとの対戦試合で、ドンチッチは祖国のために活躍する姿を見せることができたのだ。

トリプルダブル達成は凄いことではあるが、ドンチッチは勝利のほうが重要だと語っている。

「良いプレーはできていなかった。トリプルダブルは達成できたけど、勝てたほうが嬉しい」。

バックスに敗れて4連敗となり、彼は17本中6本しか決まらなかったシュートを改善することを望んだ。チームは現在、ウェスタン・カンファレンス8位のユタ・ジャズに6ゲーム差をつけられている。

しかし、直近の6試合を背中の痛みと体調不良で欠場していたデニス・スミスJr.の復帰という形で助けはやってくる。彼がラインナップに戻ることで、新たなプレーメイカーが加わる。スミスJr.の不在、そして1月11日(同12日)のミネソタ・ティンバーウルブズ戦でアキレス腱を断裂したJJ・バレアを失ってから、マブスはもうひとりのプレーメイカーを必要としていた。

Luka Doncic

マブスが2年続けてドラフト指名したスミスJr.とドンチッチの関係性については、多くがすでに語られている。両者はコート上でもコート外でもうまくやれているが、まだチーム全体にとって多くを学ぶ期間なのだ。

ドンチッチは期待以上の活躍はしているものの、彼が成功していることをスミスJr.の評価に繋げてはならない。1週間ほど手首を痛めた状態でプレーしていながらも、3ポイントショット成功率を昨シーズンの31.3%から37.5%まで上昇させていることからもわかるとおり、スミスJr.は選手として成長している。エフェクティブ・フィールドゴール成功率(3Pの効率を考慮したFG成功率)は50%を超え、フリースロー試投数も増えており、ディフェンスも一夏のトレーニングで大幅に改善されている。

歴史は繰り返す。2017年12月29日のニューオーリンズ・ペリカンズ戦の勝利でスミスJr.がリーグ史上3番目の若さ(当時)でトリプルダブルを達成してからわずか1年、その後フルツとドンチッチが彼の記録を抜いたが、20歳34日より若くしてトリプルダブルを達成した選手は5人しかいない(残りはレブロン・ジェームズとボール)。

つまり、リーグでトリプルダブルを達成したことがある最も若い5選手のうちの2人が同じチームでプレーしているということだ。しかも、年上の選手(スミスJr.)でさえ、2か月前にまだ21歳になったばかりだ。スタッツについてどう考えていようと、スミスが復帰することはとても重要なことだ。

それが何を意味するのか? それは受け取り方次第だろう。注目に値することであることは間違いない。しかし、ここ1週間ほどで起きたことを考えれば、これがただの偶然とは思えない。

優れた若き才能の持ち主は、優れた成果を残すものだ。スミスJr.とドンチッチが単体で何ができるのかはもうわかっており、どちらも歴史的な結果を出している。1月22日(同23日)、久しぶりに2人が一緒にどういう結果を出せるのかを見ることができる。結実した内容であることを期待したい。

※注: 試合はマブスがロサンゼルス・クリッパーズに106-98で勝利した。

原文:History repeats itself as another Mavs rookie becomes one of youngest to put up triple-double by Bobby Karalla/Mavs.com
翻訳:大西玲央 @ReoOnishi


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ