NBA記者の戦力分析:八村塁所属のレイカーズ|NBA 2023-2024シーズン

Shaun Powell, NBA.com

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八村塁が所属するロサンゼルス・レイカーズの2023-2024シーズンの戦力について、『NBA.com』のショーン・パウエル記者が分析する。

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主な新戦力

  • ジェイレン・フッド・シフィーノ(ガード/ドラフト)
  • ジャクソン・ヘイズ(センター/フリーエージェント)
  • トーリアン・プリンス(フォワード/フリーエージェント)
  • ゲイブ・ビンセント(ガード/フリーエージェント)

主な退団選手

  • デニス・シュルーダー(ガード)
  • マリーク・ビーズリー(ガード)

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昨シーズン

2022-2023シーズンのレイカーズは、シーズン半ば、つまり前半戦と後半戦を境に違った。

前半戦はアンソニー・デイビスとレブロン・ジェームズを悩ませるケガの問題に加え、ラッセル・ウェストブルックの調子低下による不満が生じるなど、爆発寸前だった。

一方、後半戦はロブ・ペリンカGMが見事な手腕を見せ、ジェームズとデイビスが回復し、プレイイン・トーナメントを経てプレイオフに進出。ウェスタン・カンファレンス・ファイナルまで勝ち進んだ。

浮き沈みのある激変の一年だったが、最終的にはうまくいったシーズンだ。唯一、優勝は果たせなかったが、おそらくそれはいずれにしても手の届かないところだっただろう。

オースティン・リーブスは非常に優れたローテーションプレイヤーに成長し、ワシントン・ウィザーズから加入した八村塁は、その若きキャリアで最高のプレイを披露。ディアンジェロ・ラッセルは(プレイオフで失速するまで)安定感を示した。そしてもちろん、ジェームズが38歳でも見事で、デイビスは体が動けば攻守両面で輝いた。

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夏の総括

レイカーズの夏は2月から始まっていたとも言えるだろう。彼らは2月にチームを変え、必要だった若さ、エネルギー、身体能力、そして希望をローテーションに吹き込んだ。

それによって西地区決勝まで勝ち進んだレイカーズにとって、迎えたオフシーズンの課題は、そういった重要な若手たちを残し、2月につくった新体制を維持することだった。

そのため最優先事項となったのが、サラリーキャップの制限がある中で、リーブス、八村、ラッセルとの延長契約だ。レイカーズにとって幸いなことに、ラグジュアリータックス(ぜいたく税)の観点からは大きな痛みを伴うことなく、それらの契約をまとめることができた。

リーブスとはレイカーズが提示できた最高額となる4年5600万ドル(約82億3200万円/1ドル=147円換算)の契約を結んだ。制限付きフリーエージェントとあり、他チームがより高額の契約を提示できたが、レイカーズがマッチすると分かっている中で誰も手を出さなかった。フィールドゴール成功率52.9%、3ポイントショット成功率39.8%を記録してブレイクした選手も悩まなかった。

八村とは3年5100万ドル(約74億9700万円)で再契約を結んだ。こちらもまた、昨季ブレイクを果たした若手との再契約としてはまずまずのサラリーだ。

そしてラッセルとの再契約は2年3700万ドル(約54億3900万円)。選手にとっては減俸となる。だが、ラッセルはロサンゼルスに残ることを望んでいた。また、以前にルーキーマックス契約を結んでいたため、彼はそこまで必死に高額報酬を追い求めなかった。

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こうして、レイカーズは浮いた資金でビンセント、ヘイズ、プリンスと契約したのだ。ビンセントは3年3300万ドル(約48億5100万円)、ヘイズとは2年770万ドル(約11億3190万円)、プリンスとは1年400万ドル(約5億8800万円)、の契約を結んでいる。

ルーキー契約満了でニューオーリンズ・ペリカンズから去ることになったヘイズだが、レイカーズはとりわけ八村を助けたアシスタントコーチのフィル・ハンディがポジティブな影響を及ぼせると信じている。デイビスが何度も言っているようにパワーフォワードでの希望し、ロスターにほかにセンターの選択肢がないとあり、ヘイズがセンターで先発出場する可能性もある。

ビンセントは昨季、マイアミ・ヒートで堅実なシーズンとし、ポイントガードとして34試合で先発出場している。彼の獲得でシュルーダーの放出が可能となった。また、プリンスはビーズリーに代わるシューターだ。

また、レイカーズはデイビスと2028年までの3年1億8600万ドル(約273億4200万円)の延長契約を結んだ。

レイカーズの夏は、前回のトレードデッドライン(トレード期限)のような展開となった。ペリンカGMはそれぞれで仕事をしてみせた。次は、デイビスとジェームズ次第だ。

原文:30 teams in 30 days: Lakers double down on a dose of success(抄訳)

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