2019-20シーズンの新生ニューオーリンズ・ペリカンズには、いくつものストーリーがある。その多くは必ずしもドラフト全体1位指名のザイオン・ウィリアムソンを含むものではないのだが、10月2日(日本時間3日)の練習終盤の様子がメディアに公開されてから数分後、キャンプはひとつの話題でもちきりとなった。ロンゾ・ボールからのインバウンドパスを、高く飛び上がったウィリアムソンがキャッチしてそのままリングに叩き込んだのだ。地元の新聞やテレビ局にとって、トレーニングキャンプ2日目のトップニュースは一瞬にして確定した。
Lonzo to Zion - off the backboard! 💪 #WontBowDown pic.twitter.com/pheZfRJ1Vt
— New Orleans Pelicans (@PelicansNBA) October 2, 2019
「あまり良いパスではなかったけど、彼がやったことはもう見たよね」とボールはメディアに語っている。ウィリアムソンはバックボードから跳ね返ったパスをキャッチし、ダンクしたのだ。
「(どんなパスでも決めてしまうので)彼に対して悪いロブパスを投げるというのは難しいことだ」。
フォワードのブランドン・イングラムは「彼がやることはいろいろと見てきたけど、もう何をやっても驚かないくらいになってきた。足の間を2回通す(そしてダンク)とかでもしない限りはね」と笑顔で語った。
ガードのフランク・ジャクソンは「あのプレイ見た?」とメディアに"逆質問”している。
「正直、(あんなプレイを見ると)一瞬だけショックを受けるんだけど、そのあと『まあザイオンだしね』ってなるんだよ。もうみんな慣れてきた。彼はとてつもないアスリートだ。だって(パスが)バックボードに当たって、キャッチして、ダンクしたんだよ。『ええ?』って感じさ。もうずるいよね」。
あの身体能力とサイズを持つウィリアムソンを誰と比較するかと問われたジャクソンは、「彼は彼しかいない。だから注目していてほしい」と答えた。
「彼は本当にフィジカルで、強くて、コートにいるだけで影響力がある。そしてすでにスキル面でも優れている。偉大な選手になると彼には伝えた。焦らず、その大きな身体をしっかりと使うようにってね」。
今週、多くのメディアとファン、そしてチームメイトでさえもその関心はウィリアムソンに集中するだろう。だが、アルビン・ジェントリー・ヘッドコーチはトレーニングキャンプ2日間で見たほかの選手に関してもコメントしている。
「(ウィリアムソンはああいうダンクなど)すごいプレイを見せているが、ほかの選手もいいプレイをしている」とジェントリーHCは言う。
「ニコロ・メッリは今日シュートを外していないんじゃないかな。ジョシュ・グレイも良かった。そしてもちろんザイオンはあのような派手なプレイを見せることができる。練習でもいつも見せている」。
さらにこの日に話題となったのが、ボールのパス能力がペリカンズのスタイルにうまくフィットするということだ。ジェントリーHCは「ロンゾはとても優れたパサーだ」と称賛した。
「周りの選手が行きたい場所にパスを出すことができる。彼とドリュー(ホリデー)は、前にボールを出すという意味ですでに良いケミストリーを生み出している。我々は速いペースのチームになろうとしている。彼はディフェンスを読んで、空いている選手にボールを回すことに長けているんだ」。
原文: Zion Williamson viral alley oop takes center stage on Day 2 of Pelicans training camp by Jim Eichenhofer/Pelicans.com