1ポゼッションゲームだった第4クォーター残り5分の時点でロサンゼルス・クリッパーズのポール・ジョージが交代することと、ポートランド・トレイルブレイザーズのデイミアン・リラードが試合終盤にフリースローを失投するのとでは、どちらが珍しいだろうか。しかしリラードのミスにより、クリッパーズが122-117で勝利を収めた。
ジョージとクリッパーズは、リラードが第4Q残り18.6秒に2本のフリースローを外したことを喜んだ。同試合は全米中継され、カメラはパトリック・べバリーとマーカス・モリスがリラードの失投を喜ぶ姿をとらえた。またべバリーは、リラードのアーティスト名『Dame D.O.L.L.A.』と叫んで揶揄した。
ジョージはというと、オクラホマシティ・サンダーのメンバーだった1年前のプレイオフ・ファーストラウンドでブレイザーズに敗れた際にリラードにやられた「バイバイ」と手を振るポーズを真似た。昨年ブレイザーズに敗れた試合後、ジョージはリラードの決勝3Pブザービーターを「酷いショット」とも形容した。
8月8日(日本時間9日)の敗戦は、プレイイン・トーナメントを狙うブレイザーズにとって手痛い結果と言わざるを得ない。ウェスタン・カンファレンス9位のブレイザーズは、10位のサンアントニオ・スパーズと0.5ゲーム差で、再開後絶好調のフェニックス・サンズにも追い上げられている。
リラードはクリッパーズ戦後、ジョージとべバリーのリアクションについて言及している。
「以前自分の得点で負けたパトリック・べバリーについて聞かれているのかな。ポール・ジョージも去年のプレイオフで自分に負けているから、彼らはわかっているんだよ。今日のようなリアクションをしたのは、自分なら終盤にプレイを決められるとわかっているから。リスペクトされている証だし、そういうプレイを何度かやったことがあるという証拠でもある。気分を害しているわけではないよ」。
「むしろ、以前の試合で自分が彼らに味合わせた経験がどれだけ辛い体験だったかを物語っている」。
この一件は、これだけでは終わらなかった。リラードのコメントを『Bleacher Report』がInstagramに投稿すると、ジョージがコメント欄に「今年は君が負けるわけだ。リスペクト」と書き込み、べバリーも続いた。
リラードが黙っているはずがなく、優勝するためにこの3年でインディアナ・ペイサーズからサンダー、そしてクリッパーズに移籍を繰り返したジョージを揶揄する書き込みを投稿した。
「そのままチームを変え続ければいい。大変なことから逃げればいいさ。君らは愚かだね」。
残念ながら、ブレイザーズがプレイオフに進出できたとしてもウェスト8位の枠しか残されていないため、ファーストラウンドでは首位を確定させているロサンゼルス・レイカーズと対戦する。
原文:Lillard fires back at Beverley, George after wild Clippers-Blazers ending by NBA.com(抄訳)