ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは、NBAが容認した社会正義を訴えるメッセージ入りのジャージーを着用しないと発言した。『AP』が詳細を伝えている。
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ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズは、オーランドで隔離された環境で行なわれるシーズン再開後、社会正義を訴えるメッセージ付きのジャージーを着用しない。
7月11日に実施されたフロリダでの会見で、ジェームズは「リーグから選手全員に配られたリストを尊重していないわけではない。ジャージーの背中にメッセージを入れる選手は素晴らしいと思う。ただ、自分のミッションや目標と真剣に共鳴しないところがあっただけなんだ」と、ジャージーにメッセージを入れない理由を説明した。
(中略)
「自分の主張をジャージーの背中部分に入れられるのは凄いことだ。いくつか自分の中でも候補があったけれど、そのプロセスには関与しなかった。でも、それで構わない。自分の行動には全て意味がある。だから、自分のミッションや自分自身、自分がここにいる理由を理解してもらうためにジャージーの背中に何かを加える必要はないんだ」。
ジェームズは、以前から社会問題に高い関心を寄せ、自分の考えを主張している。スポーツとポップカルチャーで強い影響力を持つ彼は、社会にポジティブな変化をもたらすため、責任を持って言葉を発している。
「ずいぶん前から、このミッションのために活動している」と、ジェームズは話す。
「多くの人が聞く耳を持ってくれて嬉しい。たくさんの人が理解し、意識してくれている。アメリカの人種問題に関して理解していない人も多いし、声をあげることを恐れている人たちもいる。それでも、意見を聞いてくれる人たちがいるのだから、これからも努力する。そして、僕たちだって同じ人間なんだということを伝えていく。神様が与えてくださった才能を生かすだけで終わりたくはない」。
ジェームズは、強い影響力を持つリーグならば、ポジティブな力になり得ると信じているため、再開後のシーズン不参加については一度も考えなかったという。また彼は、隔離された環境での健康面に関しても、何の不安もないと話している。
「NBAと(コミッショナーの)アダム・シルバーを信じている。彼らは予防策を取って、可能な限り自分たちが安全に過ごせるようにしてくれている。もちろん、どういう状況であっても何かが起こってしまう可能性はある。そうなれば、危険な状況になってしまう。でも、パンデミック期間中も全員が安全に過ごせるように努力している。アダム・シルバーが今の役職に就いたときから、彼を信じられない理由はひとつもない。自分は100%の状態だし、健康面も問題ない」。
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