「レブロンはおそらく史上最高アスリート」 ポール・ピアースがブレイディよりジェームズとの見解

David Suggs

坂東実藍 Miran Bando

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ネイスミス・メモリアル・バスケットボール・ホール・オブ・フェイム(以下、殿堂)入りしているポール・ピアースは、伝説的なアスリートというものをよく知る。彼自身も、ボストン・セルティックスで得点を量産した選手だった。

そのピアースはNFL史上最高のクォーターバックであるトム・ブレイディと全盛期をともにした。2000年代にともにそれぞれのフィールドで数え切れないほどの称賛を受けた戦友だ。

世界最高のアスリートを巡る議論において、ピアースはボストンとの絆からブレイディを選ぶと思われるかもしれない。しかし、彼が選んだのは、現役時代に何度も一緒に舞台を分かち合った別の象徴的な選手だった。現ロサンゼルス・レイカーズのレブロン・ジェームズである。

ピアースはジェームズをこれまで見てきた中で最高のアスリートだと評した。39歳という年齢にもかかわらず、トップクラスの調子を保つことができているからという。

『The Dan Le Batard Show』で、ピアースは「見ていて楽しいよ。レブロンがあと何年このレベルでプレイできるか、我々はファンとして本当に大切にしなければいけないと思う」と話した。

「自分は34歳の時、朝起きて試合に出る準備ができるかどうか分からないくらいだった」

ブレイディもNFLでの最後の数年で何度も高みに達した人物だ。40歳にしてMVPを受賞し、チームを二度もスーパーボウル優勝に導いている。だが、ピアースはブレイディがさほど身体能力を示す必要なく、それを実現できたと感じているようだ。

ピアースは「レブロンはおそらく、我々が見てきた中で最高のアスリートだ」と述べている。

「この年齢でこのレベルのプレイができる人は見たことがない。確かにブレイディのことを言えるだろう。40歳を過ぎても彼はプレイした。だが、彼はコートを走り回ったり、跳んだり、ダンクしたり、守ったりする必要がなかった。優れたラインに守ってもらえた」

「彼はあのフィジカルや身体能力を見せ、そしてとんでもない数字を残している。それで39歳だ。彼がいればどんなチームも優勝争いをする。そんなのを見聞きできるのはクレイジーだよ」

かつてピアースはジェームズとのバトルの重要性を軽く扱っていた。引退してからは、ジェームズへの見方を考え直したのかもしれない。

原文:LeBron James 'probably' the greatest athlete of all time — yes, even over NFL legend Tom Brady — says Paul Pierce(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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David Suggs is a content producer at The Sporting News. A long-suffering Everton, Wizards and Commanders fan, he has learned to get used to losing over the years. In his free time, he enjoys skateboarding (poorly), listening to the likes of Stevie Wonder, Marvin Gaye and D’Angelo, and penning short journal entries.

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。