レブロン・ジェームズは来季どのチームに? レイカーズ残留やウォリアーズ、サンダーなど移籍先候補

Stephen Noh

坂東実藍 Miran Bando

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レブロン・ジェームズはこれまでのキャリアで3回移籍してきた。4回目はあるのだろうか?

ジェームズは年俸5140万ドル(約80億6980万円/1ドル=157円換算)のプレイヤーオプションを行使するかどうかを話してこなかった。シーズン中は報道陣にどうするか分からないと述べている。トレードデッドライン(トレード期限)の前には、砂時計の絵文字を投稿し、ロサンゼルス・レイカーズの方向性に不満を抱いているとの憶測を呼んだ。

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もしもジェームズがプレイヤーオプションを破棄した場合、他チームにとっては彼を獲得するための扉が開かれる。当然、大きな関心を引くだろう。直接契約するだけのキャップスペースの空きがあるチームは多くない。だが、レイカーズが少なくとも何かしら見返りを得られるように、サイン&トレードのような方法を進めようとする可能性もある。

ここでは、ジェームズが夏にどのチームへ向かうかをまとめる。可能性が高い順でリストアップした。

LeBron James and Anthony Davis
(Getty Images)

レブロン・ジェームズの所属先候補

レイカーズ

ジェームズはロサンゼルスでの生活を気に入っている。そして周囲にはかなり良いメンバーがそろっている。最も可能性が高いのは、うまくいかなければ移籍するだけの柔軟性のある短期のマックス契約を再び結ぶことだ。

レイカーズにはデンバー・ナゲッツを倒すだけの力はなかったかもしれない。だが、来季向上するための道はある。2024年のドラフト指名権に加え、2029年と2031年の指名権をドラフトの日にトレードすることができる。すでに様々なスター選手が候補として噂されてきた。トレイ・ヤング、ザック・ラビーン、ドノバン・ミッチェルらを巡る話題に満ちた長い夏となるだろう。

すでに優れたロスターにオールスター級のタレントを加えれば、レイカーズが優勝を競う候補たちから抜きんでる助けとなるかもしれない。レイカーズはジェームズに最も多くの額を提供でき、選手はレイカーズで快適に過ごしている。チームも非常に良い。再契約に向けて有利だ。

ウォリアーズ

ジェームズへの関心は確かだ。ウォリアーズはトレードデッドラインでジェームズのトレードを試みた。だが、レイカーズとジェームズ本人に拒まれている。

だが、このオフシーズンは違うかもしれない。ジェームズは以前、ステフィン・カリーとプレイしたいと話している。同じく『Klutch Sports』のクライアントであるドレイモンド・グリーンとの関係も良好だ。

ウォリアーズにはジェームズと直接契約するだけのキャップスペースの空きがない。実現するには、サイン&トレードでレイカーズの協力が必要となる。

クリス・ポール、アンドリュー・ウィギンズ、若手のひとり、2026年と2028年のドラフト指名権で足りるだろうか。これが、ウォリアーズに提示できる最高のオファーだ。

サンダー

ジェームズが5つ目の優勝リング獲得を優先したいなら、オクラホマシティ・サンダーに行くのが最善だ。

サンダーが非常に若いチームであることは間違いない。だが、彼らは来季、ジェームズがいなくても優勝を競うような素晴らしいチームだ。ジェームズが加われば、ファイナル進出の有力候補と見なされるかもしれない。

レイカーズでのジェームズは攻撃であまりに大きな負担を背負ってこなければならなかった。サンダーなら、シェイ・ギルジャス・アレクサンダーに譲り、40歳となるシーズンにエネルギーを節約することも選べる。また、チェット・ホルムグレンはケビン・ラブ以来のストレッチファイブとなるだろう。ジェイレン・ウィリアムズは通算3ポイントショット成功率40%の選手だ。ルーゲンツ・ドートは静かに強力な3&D(3Pと守備を得意とする選手)になった。

サンダーにはジェームズにマックス契約を提示するためのいくつかの方法がある。キャップスペースの空きは約3500万ドル(約55億円)。ドート、ジョシュ・ギディー、(数え切れないほどの)ドラフト指名権を手放し、レイカーズとサイン&トレードすることもできるだろう。

これは、ジェームズを失った場合のレイカーズにとって、再建への最短の道となる。優れた若手の有望株たちと多くのドラフト指名権を手に入れ、しばらく競争力を保ちつつ、サラリーを抑えることができる。

キャバリアーズ

クリーブランド・キャバリアーズは良いチームだが、それぞれがあまりうまくフィットしない。ドノバン・ミッチェルとダリアス・ガーランドはかぶりすぎだ。エバン・モーブリーとジャレット・アレンも同様。キャバリアーズはこの主力4人を解体しようとするかもしれない。

それらの問題を解決できるのがジェームズだ。キャバリアーズは4人のうちの2人と引き換えにできるかもしれない。ドラフト当日には、2024年と2031年の1巡目指名権も動かせる。

少なくともジェームズはこの可能性を考えたことがある。2022年、古巣復帰の可能性について問われた際、ジェームズは『The Athletic』のジェイソン・ロイド記者に「扉は閉ざされていない」と話した。

キャバリアーズはトレード拒否条項を提示する可能性がある。そうすれば、ジェームズはキャリアを始めた場所で引退できるのだ。また、最後の優勝リングを手にするための良いチャンスもある。完璧なエンディングとなるだろう。

原文:LeBron James landing spots: Warriors, Thunder, Cavaliers headline best options for Lakers star in free agency(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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Stephen Noh started writing about the NBA as one of the first members of The Athletic in 2016. He covered the Chicago Bulls, both through big outlets and independent newsletters, for six years before joining The Sporting News in 2022. Stephen is also an avid poker player and wrote for PokerNews while covering the World Series of Poker from 2006-2008.

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。