クリーブランド・キャバリアーズのレブロン・ジェームズは今季のポストシーズンで見事なパフォーマンスを見せたが、NBAファイナルでゴールデンステイト・ウォリアーズに敗れた。
プレイヤーオプションを有し、フリーエージェントになる可能性があるジェームズは、キャバリアーズから移籍する準備を整えているとみられる。2度目の在籍でクリーブランドを優勝に導いた彼だが、キャリアを終える時は違うユニフォームを着ていることになりそうだ。
では、ジェームズにフィットする3チームと、避けるべき3チームはどこだろうか。
フィットするチーム
フィラデルフィア・76ers
ジョエル・エンビード、ベン・シモンズ、ダリオ・シャリッチという主軸たちに欠けているのは一つだけだ。経験である。76ersほど才能ある若いチームはなく(そして彼らはジェイソン・テイタムも手にしていたかもしれなかった)、ジェームズにとって魅力的な挑戦だ。キャリアの終盤を迎え、ジェームズはチームの成長を助けることを必要としている。
76ersはジェームズを獲得する余地をつくるために、JJ・レディック、アーサン・イリヤソバ、アミア・ジョンソン、マルコ・ベリネリといった選手たちを放出できる。マーケル・フルツは2年目で成長するはずだ。ジェームズ加入で76ersはファイナルに進むだけの価値を持つロスターとなり得る。
ユタ・ジャズ
今季のドノバン・ミッチェルはリーグの新人で最も楽しませてくれる選手の一人となった。そしてジャズには、彼の周りに魅力的な選手たちがたくさんいる。ジャズなら、ジェームズはファイナルにたどり着く前にウォリアーズを止め、成功に飢えた若いチームと一緒にリベンジできるかもしれない。ミッチェルとジェームズは少し衝突するかもしれない。2人とも純粋なシューターではないからだ。だが、探っていく価値はある。
ポートランド・トレイルブレイザーズ
ブレイザーズは本当に試合を担うことのできるようなフィジカルな存在を必要としている。C.J.・マッカラムにデイミアン・リラードという素晴らしいガードのコンビがいるが、ウォリアーズやヒューストン・ロケッツといったチームを倒すには、別の選択肢も必要だ。
ジェームズならすぐに、ブレイザーズに欠けているリバウンドでの存在感や終盤での得点力をもたらすことができる。ブレイザーズがどれほど意欲的かに応じて、本当にウォリアーズを脅かすチームをつくるために、デマーカス・カズンズを狙うかもしれない。
移籍すべきでないチーム
ゴールデンステイト・ウォリアーズ
この噂はただただバカげている。過去4年で3回優勝し、もう1年もジェームズのキャバリアーズに続く準優勝したチームだ。NBAにこの動きは必要ない。そしてファンは不快に思うべきである。ウォリアーズがドレイモンド・グリーンとクレイ・トンプソンを外しているのでない限り、この動きはナンセンスだ。
もしもジェームズがウォリアーズとの契約を選び、彼らが現在のスターティングラインナップを維持したら、彼らがどのように優勝したとしても、それは注釈付きとなる。ほかのチームにチャンスはないからだ。過去4年のNBAファイナルは同じ顔合わせだった。リーグに必要なのはもっと興味を引きつけることであり、スーパーパワーの1チームではない。
ヒューストン・ロケッツ
ジェームズ・ハーデン、ラッセル・ウェストブルック、ケビン・デュラントは優れた選手たちだが、オクラホマシティ・サンダーでチームメイトとしてはうまくいかなかった。それぞれに十分なショットがいき渡らなかったからだ。クリス・ポールがロケッツと再契約したとして、彼とハーデン、ジェームズでは同じではないか?
ロケッツはあと1つか2つのピースでウォリアーズを撃破できるかもしれない。だが、そのピースはジェームズではないのだ。平等に二番手の役割を引き受けない限り、ジェームズとハーデンのような選手たちが同じチームでプレイすることはできない。
ボストン・セルティックス
カイリー・アービングとジェームズは最高の形で別れなかった。アービングがセルティックスに行ってからも、ジェームズは彼に対してジャブを小出しにし続けた。キャバリアーズで2人がうまくいかなかったのなら、一つのユニフォームが彼らのケミストリーをつくり上げると信じる理由はない。
NBAでジェームズに残された時間は限られている。そして彼が1年を無駄にし、さらに優勝を逃す必要はない。
原文: LeBron James free agency rumors: 3 perfect fits, 3 teams to avoid by Sporting News(抄訳)