レブロン・ジェームズ、史上初となる1000試合連続二桁得点の記録を達成

Brian Martin, NBA.com

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36歳の誕生日となった12月30日(日本時間31日)、レブロン・ジェームズがNBA史上初めて1000試合連続の二桁得点記録を達成した。

ジェームズはサンアントニオ・スパーズ戦の第2クォーター残り6分15秒、フックショットでこの日11点目となる得点をあげ、1000試合連続の二桁得点記録という偉業を成し遂げている。

2018年3月30日(同31日)にマイケル・ジョーダンが持っていた866試合の記録を上回り、ジェームズはすでに二桁得点の最長連続試合記録を樹立していた。そして、コートに立つたびに、彼はその記録を更新し続けている。

LeBron James 1000 games +10 points

(注:画像内の数字は現地12月29日終了時点)

最後にジェームズが二桁得点をあげられなかったのは、2007年1月5日(同6日)の試合。クリーブランド・キャバリアーズがミルウォーキー・バックスに勝利した一戦で、ジェームズは8得点、9アシスト、5リバウンドをマークしている。一桁得点だったのは通算8試合で、そのうちの6試合はルーキーシーズンだった2003-04シーズンだ。

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なお、この数字はレギュラ-シーズンのみが対象。プレイオフでは、マイアミ・ヒート時代の2011年と2014年の2試合で一桁得点を記録している。レギュラ-シーズンとプレイオフを合わせて、通算で一桁得点だったのは10試合。通算1529試合出場の1%に満たない(0.654%)。

レギュラ-シーズン(3位)プレイオフ(1位)の歴代得点ランキングでも上位のジェームズだが、過去や現在の偉大な選手たちとの違いとなっているのが、その安定した得点力だ。その安定性の最新例が、1000試合連続の二桁得点達成だろう。

昨季のジェームズは平均25.3得点を記録した。NBAでは12位、ロサンゼルス・レイカーズではアンソニー・デイビス(NBAで10位の平均26.1得点)に続く2位の数字だ。ジェームズがチームの得点王にならなかったのは、17シーズン目で初。代わりに、昨季のジェームズは自身初のアシスト王となった(自己最多の平均10.2アシストを記録)。

連続チーム得点王記録は途絶えたが、1試合平均25得点超は16シーズン連続に数字を伸ばした。新人時代に平均20.9得点をマークして以降、ジェームズがシーズン平均25得点未満だったことはない。これは大差をつけてリーグ最長の記録だ。ジェームズに続くのは、殿堂入りしているカール・マローンとマイケル・ジョーダンで、それぞれ11シーズンだ(ジョーダンは17試合出場だった1994-95シーズンを含む)。

ジェームズは、全盛期のジョーダンのような純粋なスコアラーではない。ジョーダンは得点王10回のNBA記録を持つが、ジェームズは1回のみ。ジョーダンは歴代最多の平均30.1得点も記録しているが、ジェームズは27.1得点で歴代4位だ。だが、期間の長さと安定性なら、ジェームズは歴代のあらゆる偉人たちを上回る。

18年目のシーズンも元気そうに始めているだけに、ジェームズの連続二桁得点記録がすぐに終わると示す兆候はない。彼はどこまで記録を伸ばせるだろうか。そして、現実的に彼の記録に挑戦する選手が現れるまで、どれくらいかかるだろうか。

1983-84シーズン以降で、300試合以上連続の二桁得点記録は9例。現役選手に限れば、ジェームズと411試合のジェームズ・ハーデンだけだ。

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(注:画像内の数字は現地12月29日終了時点)

12月29日(同30日)までの数字で、75試合以上連続で二桁得点を記録している現役選手は6名しかいない。ジェームズとハーデン以降は、ケビン・デュラント(152試合)、カワイ・レナード(125試合)、カール・アンソニー・タウンズ(113試合)、ブラッドリー・ビール(109試合)だ。そして、ジェームズを除く5選手の数字を足しても、910試合とジェームズの記録に及ばない。

現役選手の中で最もジェームズに挑戦するチャンスがあるのはハーデンだ。過去3シーズン連続で得点王になっており、リーグで最も卓越したスコアラーである。

だが、ジェームズとの差は589試合だ。82試合のレギュラ-シーズンの約7年分に相当する。そして、ジェームズの記録は1000試合で止まらないだろう。つまり、誰にとっても、挑戦する者にとってより難しくなるということだ。

原文:LeBron James extends record streak of 10-point games to 1,000 by Brian Martin/NBA.com(抄訳)


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