レイカーズのトレードデッドラインでの獲得/放出候補:八村塁やマレー、ブラウンら

Scott Rafferty

坂東実藍 Miran Bando

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ロサンゼルス・レイカーズは再び、NBAのトレードデッドライン(トレード期限)での動きがより興味深いチームのひとつとなっている。

昨季、レイカーズは25勝30敗という成績でトレードデッドラインを迎えた。チームが間違った方向に進んでいた中で、フロントオフィスはロスターを変貌させる大きな変更に踏み切り、レイカーズはウェスタン・カンファレンス・ファイナルまで勝ち進んだ。

今季もレイカーズは似たような立場にある。勝利は5割前後で、守備は良くも悪くもなく、攻撃で苦しんでいる。ロブ・ペリンカGMは再び魔法のような働きができるだろうか?

トレードデッドラインが迫る中、ここではレイカーズの選択肢についてまとめる。

※レートは1ドル=149円換算

レイカーズがトレードできるドラフト指名権

レイカーズがトレードできるドラフト1巡目指名権はひとつだけだ。

今週のトレードデッドラインでレイカーズが2029年の1巡目指名権を手放さなければ、NBAドラフト2024の日からトレードできる1巡目指名権は3つとなる。

ESPN』のデイブ・マクメナミン記者によると、レイカーズは3つのドラフト指名権を使ってクリーブランド・キャバリアーズのドノバン・ミッチェルやアトランタ・ホークスのトレイ・ヤングのような「正真正銘のスター」を狙う可能性を内部で議論したという。

Dejounte Murray
(Getty Images)

レイカーズのトレードデッドラインでのターゲット

1. デジャンテ・マレー(アトランタ・ホークス)

年俸:1821万4000ドル(約27億1389万円)

27歳のマレーは、トレードデッドラインを前にレイカーズの「トップターゲット」だと言われている。

ホークスではヤングとのコンビが計画どおりにいかなかった。だが、それでもマレーは平均21.5得点、5.2アシスト、5.1リバウンド、1.3スティールを記録。3ポイントショットで知られる選手ではないが、今季は1試合平均2.3本を沈めており、成功率36.8%をマークしている。

以前オールディフェンシブチームにも選出されたマレーは、ディアンジェロ・ラッセル以上にポイントガードのポジション攻守両面での貢献が可能だ。また、マレーのエージェントは、レブロン・ジェームズやアンソニー・デイビスと同じKlutch Sports社である。

2. ブルース・ブラウン(トロント・ラプターズ)

年俸:2200万ドル(約32億7800万円)

27歳のブラウンは、優勝を目指すどんなチームにとっても理にかなう戦力だ。昨季はデンバー・ナゲッツで重要な役割を担い、攻守両面での働きで球団初優勝に貢献した。ガードのポジションでプレイメークができ、フォワードやスモールボールのセンターでプレイした経験もあり、複数のポジションで守ることが可能だ。

ブラウンと引き換えに求められるのは、最低限でも1巡目指名権とクオリティーの高い選手だと報じられている

ブラウンの契約は2024-2025シーズンが年俸2300万ドル(約34億2700万円)のプレイヤーオプションだ。

3. マーカス・スマート(メンフィス・グリズリーズ)

年俸:1858万3713ドル(約27億6897万円)

あまり可能性が高くなさそうだが、注目する価値はある。

Yahoo Sports』のジェイク・フィッシャー記者によると、レイカーズはスマートの獲得についてグリズリーズにコンタクトを取ったチームのひとつだが、グリズリーズからは「ベテランガードに関するどんな打診もシャットアウト」されたという。

29歳のスマートは、指のケガで2月中旬から下旬まで戦列を離脱する。彼にとってもグリズリーズにとっても厳しいシーズンとなっているが、獲得可能となればスマートに関心を寄せるチームは多いだろう。かつて年間最優秀守備選手賞を受賞したスマートは、エリートクラスのペリメーターディフェンダーであり、一定のショット力とプレイメーク力もある。

契約はあと2シーズン残っている。グリズリーズが大きな対価を求めても驚きではないだろう。

D'Angelo Russell Los Angeles
(NBA Entertainment)

トレード放出可能性が上位のレイカーズ選手

1. ディアンジェロ・ラッセル

年俸:1730万7693ドル(約25億7885万円)

ラッセルは1月にトレード市場における価値を高めた。13試合で平均22.7得点、6.0アシスト、3P成功率45.9%を記録している。

レイカーズに復帰してから活躍してきたラッセルだが、昨季の西地区決勝では苦しんだ。ベンチスタートになり、最後の試合では出場14分にとどまっている。より信頼のおけるガードがいれば、ジェームズとデイビスの負担を軽減できるだろう。

ラッセルの2024-25シーズンの契約は1870万ドル(約27億8630万円)のプレイヤーオプションで、フリーエージェントとなる可能性がある。

2. 八村塁

年俸:1574万741ドル(約23億4537万円)

3Pやフィジカルな守備で、八村は昨季のプレイオフでレイカーズに大きく貢献した。今季は平均11.5得点、3.6リバウンドと堅実で、3P成功率は39.8%。まずまずの契約で得点力を必要とするチームに貢献できる若手選手だ。

レイカーズがオースティン・リーブスを残すつもりならば、スター選手獲得のためにサラリーを合わせるための最善の道は、ラッセルと八村を組み合わせることになる。今季は2人で3300万ドル(約49億1700万円)というサラリーだ。

3. ゲイブ・ビンセント

年俸:1050万ドル(約15億6450万円)

気迫あふれるディフェンダーで、昨季はマイアミ・ヒートがNBAファイナルに勝ち進む中で3P成功率37.8%を記録したビンセントは、昨夏のレイカーズの大きな補強だった。しかし、ケガのために出場5試合にとどまっている。取引にビンセントを含めれば、マレーやブラウン、スマートのような選手のサラリーとつり合わせるのにも役立つだろう。

原文:Lakers trade deadline rumors: Potential deals, storylines & targets featuring Dejounte Murray, Bruce Brown Jr.(抄訳)
翻訳:坂東実藍

Scott Rafferty

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Scott Rafferty is an experienced NBA journalist who first started writing for The Sporting News in 2017. There are few things he appreciates more than a Nikola Jokic no-look pass, Klay Thompson heat check or Giannis Antetokounmpo eurostep. He's a member of the NBA Global team.

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。