【プレイイン・トーナメント展望】 八村塁所属のレイカーズ対ペリカンズ

Gilbert McGregor

坂東実藍 Miran Bando

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八村塁が所属するロサンゼルス・レイカーズとニューオーリンズ・ペリカンズのライバル関係が、ポストシーズンでも脚光を浴びることになった。

レイカーズとペリカンズの間には、もう5年ほど対立がある。2019年6月、レイカーズはトレードでペリカンズからアンソニー・デイビスを獲得した。そのデイビスがレイカーズでレブロン・ジェームズとコンビを組んだ一方で、ペリカンズでは元レイカーズのブランドン・イングラムがドラフト全体1位指名だったザイオン・ウィリアムソンと組んだのだ。

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今シーズンのインシーズン・トーナメントでも対戦したレイカーズとペリカンズは、ウェスタン・カンファレンスの第7シードの座をかけ、プレイイン・トーナメントで対戦することになった。

レイカーズは2023-2024シーズンのレギュラーシーズン最終戦で、ジェームズがトリプルダブルを達成し、ペリカンズに快勝。西地区8位となった。この結果、ペリカンズはプレイオフ進出が確定する6位から転落。7位でレギュラーシーズンを終えている。

両チームにとって、プレイイン・トーナメントはおなじみの舞台だ。レイカーズは2021年と2023年に7位、ペリカンズは2022年と2023年に9位でプレイイン・トーナメントを戦った。後者は昨季、プレイオフに駒を進めることができていない。

今季の対決はどのようになるだろうか。『スポーティングニュース』が展望する。

レイカーズ対ペリカンズの予想

予想:レイカーズ勝利

ペリカンズにとってまったく新たな領域というわけではない。だが、レギュラーシーズンのシリーズでのパフォーマンスから、レイカーズが有利だ。

違いをつくるのは、ジェームズである。レギュラーシーズンの対戦では平均28.8得点、11.8リバウンド、6.3リバウンドを記録している。レギュラーシーズン最終戦でも28得点、17アシスト、11リバウンドでトリプルダブルを達成した。

また、レギュラーシーズン最終戦で腰のあたりを痛めて退場したデイビスの健康状態にもよる。

レイカーズ対ペリカンズ、2023-2024シーズンのレギュラーシーズン成績

2023-24シーズンのレイカーズとペリカンズは4回対戦している。インシーズン・トーナメント準決勝での快勝を含め、レイカーズの3勝1敗だ。

  • 2023年12月7日:レイカーズ 133-89 ペリカンズ(インシーズン・トーナメント準決勝)
  • 2023年12月31日:ペリカンズ 129-109 レイカーズ
  • 2024年2月9日:レイカーズ 139-122 ペリカンズ
  • 2024年4月14日:レイカーズ 124-108 ペリカンズ

この4試合のうち2試合は、大きなものがかかったゲームだった。ひとつはインシーズン・トーナメント準決勝。もうひとつはレギュラーシーズン最終戦だ。そして必勝を期した試合のいずれも、レイカーズが支配的な強さで制した。

また、4試合いずれも接戦にならなかったことも注目に値する。レイカーズが16点差で勝利したレギュラーシーズン最終戦が、今季の両チームの対戦で最も点差が小さかった試合だ。

さらに、ペリカンズが唯一勝利した大みそかの試合で、レイカーズは休養面での不利があった。バック・トゥ・バック(2日連続試合)の2日目で、前日に敵地でミネソタ・ティンバーウルブズに接戦の末に敗れていたのだ。

また、レギュラーシーズン最終戦に続き中1日でのニューオーリンズでの試合となるため、レイカーズは移動の必要もない。

Anthony Davis, Zion Williamson
(NBA Entertainment)

ペリカンズ対レイカーズの注目ポイント:ザイオン・ウィリアムソンのポストシーズンデビュー

2019年にペリカンズがドラフト全体1位でウィリアムソンを指名した際に想定していたのとは異なるだろう。だが、これはスタートになる。

NBAでの最初の4シーズン、ウィリアムソンは負傷に悩まされてきた。2022年のポストシーズンや2023年のプレイイン・トーナメントも欠場している。だが5年目の今季、ウィリアムソンは70試合に出場。プレイイン・トーナメントでポストシーズンデビューを飾る。スターがレジェンドになるNBAプレイオフへのデビューまでは、あと1勝だ。

これはウィリアムソンにとって、これまでのNBAキャリアで最大の舞台で力を示す機会だ。また、レイカーズとの対戦で落胆のパフォーマンスが続いたことを遠い昔の思い出にすることもできる。

レイカーズとのレギュラーシーズン最終戦では荒れた出来だったが、それまでの16試合でウィリアムソンは平均25.4得点、6.6リバウンド、4.7アシストを記録していた。ジャンプショットの向上も見せていた。

ウィリアムソンには大きなスポットライトが当てられるだろう。どちらもドラフト全体1位指名だったウィリアムソンとジェームズは、互いに比較されてきたが、通算の対戦成績はウィリアムソンの1勝7敗だ。

スムージー・キング・センターの観客の前で、ペリカンズがレイカーズを下してプレイオフ進出を決めるには、ウィリアムソンの活躍で盛り上がることが必要となる。もしも彼がレイカーズを相手に再び苦しむなら、ペリカンズは週末のもう1試合に臨むことになるだろう。

原文:Lakers vs. Pelicans prediction, odds, TV schedule for 2024 NBA Play-In Tournament game(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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Gilbert McGregor first joined The Sporting News in 2018 as a content producer for Global editions of NBA.com. Before covering the game, McGregor played basketball collegiately at Wake Forest, graduating with a Communication degree in 2016. McGregor began covering the NBA during the 2017-18 season and has been on hand for a number of league events.

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。