なぜレイカーズはダービン・ハムHCを解任したのか? 波乱の2023-24シーズンを経て指揮官交代へ

Scott Rafferty

坂東実藍 Miran Bando

なぜレイカーズはダービン・ハムHCを解任したのか? 波乱の2023-24シーズンを経て指揮官交代へ image

ロサンゼルス・レイカーズが新たなヘッドコーチを探すことになった。

球団は5月3日(日本時間4日)、2シーズンで指揮をとったダービン・ハム・ヘッドコーチを解任したことを発表している。

[AD] 楽天モバイル『最強プラン』なら追加料金なしでNBA全試合見放題!

レイカーズにとってはフラストレーションのたまるシーズンだった。優勝も期待されて臨んだ2023-2024シーズンだが、プレイオフ・ファーストラウンドでデンバー・ナゲッツに敗れている。レブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスが健康だったことを考えれば、チームが苦戦したのは驚きだ。

歴代28人のレイカーズ指揮官の中で、ハムHCは勝利数で14位、勝率で19位となっている。

ここでは、ハムHC解任というレイカーズの決定についてまとめる。

なぜレイカーズはダービン・ハムを解任した?

レイカーズは2022-2023シーズンを前にハムHCを招へいした。1年目の成績は43勝39敗。ウェスタン・カンファレンスの第7シードだった。プレイイン・トーナメントを経てのプレイオフ進出ながら西地区決勝まで勝ち進んだが、優勝したナゲッツに第4戦で敗れている。

今季は優勝予想6位という前評判で開幕を迎えたが、シーズンの半分で勝率5割前後。またもプレイイン・トーナメントを経てのポストシーズン進出となり、プレイオフ・ファーストラウンドでナゲッツに第5戦で沈められた。

2024年1月4日(同5日)、『the Athletic』のシャムズ・シャラニア記者とヨバン・ブーハ記者は、状況を知る6人の情報筋の話として、ハムHCとレイカーズの選手たちの間の「溝が深まっている」と報じた。「極端なローテーションとスターティングラインナップの調整」に起因していたという。

2023-24シーズンのレイカーズは、ハムHCの下で異なる19のスターティングラインナップを試している。

今季のチームはオフェンシブエフィシエンシーが15位、ディフェンシブエフィシエンシーが17位と、攻守両面で平均的な出来だった。ジェームズや八村塁は、チームの問題のひとつにコミュニケーションをあげていた。

ダービン・ハムの戦績

ハムHCが指揮をとった中で、レイカーズは90勝74敗という成績を残した。

2022-23シーズンはカンファレンス・ファイナルまで勝ち進み、2023-24シーズンは初のインシーズン・トーナメントでインディアナ・ペイサーズを決勝で下し、優勝を飾っている。だが、NBAプレイオフ2024ではファーストラウンドでナゲッツに第5戦で敗れた。

シーズン レギュラーシーズン成績 プレイオフ成績 結果
2022-23 43勝39敗 8勝8敗 カンファレンス・ファイナル敗退
2023-24 47勝35敗 1勝4敗 ファーストラウンド敗退

ダービン・ハムとレイカーズの契約

ハムHCは2022年にレイカーズと4年契約を結んだ。詳細は公表されていない。

原文:Why did the Lakers fire Darvin Ham? Tumultuous 2023-24 season leads to head coach change in Los Angeles(抄訳)
翻訳:坂東実藍

本サイトに掲載されているリンクから商品の購入やサービスの契約をされた場合、本サイトが収益を得ることがあります。

Scott Rafferty

Scott Rafferty Photo

 

Scott Rafferty is an experienced NBA journalist who first started writing for The Sporting News in 2017. There are few things he appreciates more than a Nikola Jokic no-look pass, Klay Thompson heat check or Giannis Antetokounmpo eurostep. He's a member of the NBA Global team.

坂東実藍 Miran Bando

坂東実藍 Miran Bando Photo

フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。