L・ジェームズのウォリアーズ入りが現実的ではない3つの理由(後編)

Jordan Greer

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2.戦術的にも意味がない可能性

先ほどのシナリオからもわかる通り、ジェームズが入ったウォリアーズのスターティングメンバーは圧倒的かもしれないが、毎年優勝候補にあげられるほどのチーム力を担っている多くの貢献者を失うこととなる。

スティーブ・カーHC率いるウォリアーズは、2017年のプレイオフではほとんど敵なしの状態で優勝している。現在ネットレーティング(プラス9.6)、オフェンシブ・レーティング(113.4)がリーグトップであり、ディフェンシブ・レーティング(103.8)もトップ10に入っている。アシスト率(70.2)とトゥルー・シューティング成功率(61.1)に関しては2位に大きな差をつけている。完璧にチューニングされた機械のようなチームなのだ。そこにジェームズを入れることで果たしてどれほど強くなるのだろうか?

 

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さらに、スタイルの差という問題もある。ジェームズはキャリアを通して常にオフェンスの中心を担ってきており、今シーズンもそこに変わりはない。使用率(30.9)とタッチ数(88.0)ではリーグトップ10入りしている。ジェームズはコートを見渡しながら、アイソレーションでプレイすることを好む。平均アイソレーションポゼッション数(6.4)に関してはジェームズ・ハーデンに次い2位だ。キャブズの平均パス数がリーグで下から4番目(282.2)なのに対して、ウォリアーズはトップ5入り(324.8)しており、ボールを動かすことでディフェンダーのスウィッチを誘いミスマッチを作るオフェンスを展開している。ジェームズかウォリアーズのどちらかがプレイスタイルを変える必要があるのだ。

もちろん、単純にレブロン・ジェームズを獲得できるという魅力も存在する。史上最高の選手のひとりであり、未だにMVP級のパフォーマンスを見せているのだ。

しかしウォリアーズは優勝するのに彼を必要としないユニークなチームだ。この事実が、どれだけウォリアーズが強力なチームになったのかを示している。

3.どう考えても非現実的

コート上での問題、そしてコート外での問題も取り上げたが、最終的にはこういう話だ。ジェームズのウォリアーズ入りは、ありえない! 全くもって現実的ではない。もうやめよう。この夏ジェームズに色々と選択肢があることは間違いないが、何が起きてもおかしくないNBAでさえ、これは非現実的だ。

確かにジェームズは優勝回数を最も重要視しているので、全ての選択肢を吟味するだろう。しかし今回の報道は、キャブズやロサンゼルス・レイカーズなどの彼との契約を狙っているチームに対するパワームーブという見方が無難だろう。

しかし、2015年に彼はこんなツイートもしている。どういうことかって? ジェームズのウォリアーズ入りは確定だ!

「負けたとしても、オラクル・アリーナのような環境でステフィン・カリーやドレイモンド・グリーンと対戦するのは最高だ」

原文:Three reasons why LeBron James joining Warriors is more pipe dream than plausibility

翻訳:大西玲央

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Jordan Greer

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Jordan Greer has been with The Sporting News since 2015. He previously worked for the Pittsburgh Post-Gazette. He is a graduate of Westminster College and Syracuse University.