カイリー・アービングはNBAで何回優勝してきた? マーベリックスのスター選手のプレイオフでの歴史

坂東実藍 Miran Bando

Brendan OSullivan

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カイリー・アービングのハイライトは、ボールハンドリングとリム付近での巧みなフィニッシュに関して他の追随を許さない。

アービングはリーグ有数のポイントガードとして立場を確立させた。引退後は殿堂入りするだろう。彼はすべてを成し遂げてきたのだ。オールスターに出場し、オールNBAチームに選ばれ、ラリー・オブライエン・トロフィーも獲得した。

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多少むらもあったが、アービングはキャリアを通じて期待を上回ってきた。NBAドラフト2011で全体1位指名されて以降、その期待値は常により高く設定されてきたにもかかわらず、だ。そして今、13年目のベテランは、NBAファイナルの舞台に戻ってきた。すでに見事な経歴に、再びのNBA優勝を加えるチャンスだ。

アービングは優勝リングをいくつ手にしているのか。『スポーティングニュース』がまとめる。

カイリー・アービングはNBAで何回優勝してきた?

アービングは2016年にクリーブランド・キャバリアーズで優勝した。多くのNBAファンにとって、近年で最も記憶に残る優勝のひとつだろう。

クリーブランドにとっては、52年ぶりの主要スポーツでの優勝だった。街にタイトルをもたらすという約束をレブロン・ジェームズが実現させる助けとなったのがアービングだ。ジェームズのブロックや、終了間際にアービングがステフィン・カリー相手に決めた3ポイントショットの決勝点など、いくつかの名場面があった。

アービングはNBAファイナルを3回経験している。いずれもキャバリアーズ在籍時だ(2015年、16年、17年)。NBAファイナル2015では第1戦で負傷し、数か月の離脱を余儀なくされた。

2016年のファイナルでは7試合すべてに出場して優勝を経験したが、2017年はゴールデンステイト・ウォリアーズに第5戦で敗れた。アービングが戦った3回のNBAファイナルは、いずれもウォリアーズとの対戦だ。

カイリー・アービングのプレイオフ通算スタッツ

アービングは7シーズンでプレイオフを経験している。キャバリアーズ、ボストン・セルティックス、ブルックリン・ネッツ、ダラス・マーベリックスと、異なる4つのチームでポストシーズンを戦ってきた。キャバリアーズでの3シーズンはいずれもNBAファイナルに進出。2024年はそれ以来となるNBAファイナルだ。

セルティックスでの1シーズン、ネッツでの2シーズンは、いずれもプレイオフでカンファレンス・ファイナルまでたどり着いていない。

アービングのプレイオフでのスタッツは以下のとおりだ。

シーズンチーム試合得点リバウンドアシストスティールブロックフィールドゴール成功率3ポイントショット成功率フリースロー成功率
2014-15キャバリアーズ1319.03.63.81.30.843.8%45.0%84.1%
2015-16キャバリアーズ2125.23.04.71.70.647.5%44.0%87.5%
2016-17キャバリアーズ1825.92.85.31.30.446.8%37.3%90.5%
2018-19セルティックス921.34.37.01.40.438.5%31.0%90.0%
2020-21ネッツ922.75.83.41.00.647.2%36.9%92.9%
2021-22ネッツ421.35.35.31.81.344.4%38.1%100%
2023-24*マーベリックス1722.83.95.21.20.448.5%42.1%82.8%

*プレイオフ中

カイリー・アービングと殿堂入りのポイントガードの比較

アービングの経歴は見事だが、殿堂入りしているポイントガードたちと比べてどうだろうか。

すでに優勝回数でジョン・ストックトン、クリス・ポール、スティーブ・ナッシュを上回っているが、2回目のタイトル獲得となれば、さらに限られたメンバーの仲間入りを果たすことになる。

NBAで2回以上優勝している殿堂入りのポイントガードは以下のとおりだ。

選手NBA優勝回数
KC・ジョーンズ8
ボブ・クージー6
マジック・ジョンソン5
トニー・パーカー4
ステフィン・カリー*4
デニス・ジョンソン3
アイザイア・トーマス2
ウォルト・フレイジャー2
ジョジョ・ホワイト2

*現役選手

原文:How many rings does Kyrie Irving have? Breaking down Mavericks star's playoff history with Cavaliers, Celtics, Nets(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。

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Brendan O'Sullivan is an editorial intern for Sporting News, joining in 2024. He previously worked at Newsday on Long Island, New York after graduating from Quinnipiac University.