セルティックスに12連敗中のカイリー・アービング 12試合の概要まとめ

Bryan Murphy

小野春稀 Haruki Ono

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ボストンのカイリー・アービングへの風当たりは依然として強い。

これはボストンのファンや組織だけの問題ではない。両者の間にはアービングがボストン・セルティックスの一員だった頃からの歴史があり、彼のセルティックスからブルックリン・ネッツへの移籍は、熱狂的なボストンファンに不快感を覚えさせた。

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こうした因縁はさておき、ここではコート上の結果に注目していく。実はアービングとボストンの対戦結果は、はるかにボストンが優勢であるのだ。

アービングはNBAファイナル2024の前の時点で、レギュラーシーズンとプレイオフを含むセルティックス戦で10連敗している。連敗の始まりはカイリーのネッツ時代にまで遡り、マーベリックスの一員になってからも続いている。

またこの連敗記録は、NBAファイナル第1戦、第2戦と連敗したことで12になった。

「僕がボストンで負けるのはこれが初めてではないよ」と、ファイナル第1戦後にアービングは語った。「負け続けるつもりはないけど、彼らが僕に勝ち続けていることは事実だし、僕が過去に別のチームにいたときも僕を上回ったよね。彼らを称賛するべきだ。ここ3、4年ずっと優れたチームであり続けているんだから」

この連敗記録は、アービングのボストンでの行いに対する報いだと考えるNBAファンもいるようだ。彼がセルティックスに勝てないことは、単なる偶然とは言い切れないのかもしれない。

以下で、アービングとセルティックスの対戦の歴史を詳しく紹介する。

カイリー・アービングのセルティックス戦での連敗

アービングのセルティックス戦での連敗は、ボストンのチームロゴであるレプラコーン(アイルランドの伝説の妖精)が関係する事件にまで遡る。

2021年5月、プレイオフの東1回戦の第4戦でセルティックスに勝利したカイリー(当時ブルックリン・ネッツ)は、試合終了後にコート中央のセルティックスのチームロゴを足でこすった。故意にレプラコーンを踏みつけたと思われる彼の行動は、ボストンファンそしてセルティックスでかつてプレイした選手から波紋を呼んだ。

Kyrie appeared to step on the Boston logo as he greeted his teammates at half court postgame.

(via @yornoc74) pic.twitter.com/thcXjX15He

厳密にいうと、彼の連敗記録はこの事件の直後に始まったわけではない。ネッツはボストンでの第4戦に続き、第5戦にも勝利しセルティックスを2021年のプレイオフから追いやった。

しかし、このシリーズ後のセルティックス戦での成績は、全くの下り坂となっていく。

アービングがセルティックスに勝利したのは、2021年のプレイオフが最後だ。それ以来のセルティックス戦は、レギュラーシーズンで0勝6敗、プレイオフでも0勝6敗という成績だ。アービングとネッツは、2022年のプレイオフ東1回戦でセルティックスにスウィープ(0勝4敗)を喫している。

日付(日本時間)試合結果
2022年3月7日レギュラーシーズンセルティックス 126, ネッツ 120
2022年4月18日東1回戦 第1戦セルティックス 115, ネッツ 114
2022年4月21日東1回戦 第2戦セルティックス 114, ネッツ 107
2022年4月24日東1回戦 第3戦セルティックス 109, ネッツ 103
2022年4月26日東1回戦 第4戦セルティックス 116, ネッツ 112
2022年12月5日レギュラーシーズンセルティックス 103, ネッツ 92
2023年1月13日レギュラーシーズンセルティックス 109, ネッツ 98
2023年2月2日レギュラーシーズンセルティックス 139, ネッツ 96
2024年1月23日レギュラーシーズンセルティックス 119, マーベリックス 110
2024年3月2日レギュラーシーズンセルティックス 138, マーベリックス 110
2024年6月7日NBAファイナル 第1戦セルティックス 107, マーベリックス 89
2024年6月10日NBAファイナル 第2戦セルティックス 105, マーベリックス98

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カイリー・アービングの対セルティックス通算成績

アービングは常にセルティックスに苦しんできたわけではない。キャリア全体でみると、レギュラーシーズンのセルティックス戦では12勝14敗という成績だ。ポストシーズンに限ると12勝8敗と、より良い成績を残している。

キャバリアーズ時代の2015年の東1回戦のスウィープでの勝利、2017年の東決勝の5戦での勝利、そしてネッツ時代の2021年の東1回戦の5戦での勝利が、好成績の大きな要因といえるだろう。

原文:Kyrie Irving losing streak vs. Celtics: Why NBA fans think Mavericks star is cursed after stomping on Boston logo(抄訳)  翻訳:小野春稀(スポーティングニュース日本)​​

Bryan Murphy

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Bryan Murphy joined The Sporting News in 2022 as the NHL/Canada content producer. Previously he worked for NBC Sports on their national news desk reporting on breaking news for the NFL, MLB, NBA and NHL, in addition to covering the 2020 and 2022 Olympic Games. A graduate of Quinnipiac University, he spent time in college as a beat reporter covering the men’s ice hockey team.

小野春稀 Haruki Ono

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スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。大学生。元はスポーティングニュースのNBAニュースを毎日楽しみにしていた読者であったが、今では縁あってライターとして活動している。小学生の時にカイリー・アービングのドリブルに魅了されNBAの虜に。その影響で中高6年間はバスケに熱中した。主にNBAの記事を執筆している。