新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)でNBAのシーズンが停止している間、多くの選手たちがインスタグラムのライブ配信でお互いやファンと交流している。
ブルックリン・ネッツのカイリー・アービングは先日、アーティストで友人のジェリー・グリーンと様々なトピックについて話し合った。そのひとつが、クリーブランド・キャバリアーズ時代の2016年NBAファイナル第7戦でゴールデンステイト・ウォリアーズを相手に決めた重要なショットのことだった。
当時、キャバリアーズはNBA史上初となる1勝3敗からの逆転優勝を目指していた。相手はレギュラーシーズン史上最高成績を収めたばかりのウォリアーズだ。
アービングは「あのステージに立ち、成功するために、どれくらいたくさんのことが必要なのか、誰も分からないと思う。競争だから、試合の浮き沈みがあるんだ」と述べた。
「この動きがうまくいくようにしなければいけないということ、それも自分のプレイの一部だと分かるために十分な練習をしなければいけないことを除けば、本当に何も違わなかった。つまり、そういう瞬間に向けて準備しておけばしておくほど、自分にとって良いということだ」。
レブロン・ジェームズとの関係の始まりについて、アービングは「19歳の時に間近で見ていたんだ。ダラス・マーベリックスとマイアミ・ヒートが対戦した2011年のファイナルの現場にいたんだよ。その月のドラフトで指名される前にちょっとしたインターンシップをしていたんだ」と回想した。
「そのころすでにレブロンとは会っていた。だから、僕たちは近い関係だったんだ。『このレベルはどう見える?』って感じだった。間近で見る機会があって、刺激されたよ」。
そしてドラフトでキャバリアーズに全体1位指名されたアービングは、2012年の新人賞を受賞する。彼に大きなインパクトを与えたのは、NBA入りする前に学んでいた教訓だった。
「あの年のヒートは敗れてしまった。マーベリックスがプレイオフで本当に奇跡的だった。レブロンもドウェイン・ウェイドも良いプレイをしていた。本当に大変だったんだ。僕はそこからたくさん学んだよ。それから彼らは2連覇した。リーグに入ったのは、彼らがすべてを支配していた時だった」。
ジェームズは2014年にキャバリアーズに復帰し、アービングやケビン・ラブと"ビッグスリー”を形成。チームは3年連続でファイナルに進出した。アービングはジェームズのサポートが自信を深めさせたと話している。
だが、2016年のシリーズで最も彼に影響を与えたのは、コービー・ブライアントだったという。アービングは「彼は本当に洞察力のある話をしてくれていたんだ。僕はウォリアーズとの最初の2試合で良いプレイができず、コービーに電話した。『どう思う?』ってね。彼は『ただ自分らしくあれ。アグレッシブにやれ』と言ってくれた」と述べた。
第1戦と第2戦でフィールドゴール36本中12本成功だったアービングだが、最終的に1試合平均30.8得点、4.4アシスト、4.2リバウンド、FG成功率50.8%、3ポイントショット成功率46.7%、フリースロー成功率95.2%を記録。第5戦では41得点をあげ、第7戦では優勝を決める3Pを沈めた。
アービングは亡きブライアントについて「悲しいことにしたくない。たくさんの人生における影響、指導、教えの大きな一部だった。僕たちはほかと違う関係だったんだ」と話している。
「僕は彼のパターンをたくさん見て、彼の動きをたくさん真似した。どんな生活だったかまで、人としての彼をね」。
原文:Kyrie Irving breaks down 'The Shot' in Game 7 and speaks on Kobe Bryant's influence on Instagram Live by Gilbert McGregor/NBA Canada(抄訳)