ブルックリン・ネッツのカイリー・アービングは10月13日(日本時間14日)、優勝を競う機会やサラリーを失うことは望んでいなかったが、COVID-19(新型コロナウイルス)のワクチン接種を拒むことは「自分にとっての最善」だったと述べた。
ネッツは12日(同13日)、アービングをチーム活動から外す決定を下したことを発表した。公共の場での練習や試合にワクチン接種を求めているニューヨーク市でのホームゲームに、アービングが出場できないからだ。
インスタグラムの生配信で、アービングはバスケットボールを愛しており、引退することはないと話した。
アービングは「僕は自分にとって最善のことをしている。ここでのその結果は分かっているし、そのために自分が評価されたり、悪者扱いされたとしても、それは仕方がない」と述べた。
「それが僕の役割だ。でも、僕はこの命令だけで自分の情熱、愛、夢を決してあきらめたくなかった」。
『Yahoo Sports』のクリス・ヘインズ記者は、アービングの生配信の様子の一部を投稿し、同選手がワクチンを接種しない見込みだと伝えている。
Kyrie Irving address his stance on not getting the vaccine on IG Live: “It’s about choosing what’s best for you. You think I really want to lose money? You think I really want to give up on my dream to go after a championship? You think I really just want to give up my job?” pic.twitter.com/cYHCWGbnCo
— Chris Haynes (@ChrisBHaynes) October 14, 2021
アービングはニューヨーク外部での練習やロードでの試合に出場することが可能だった。だが、ホームゲームに出場しないことで、3500万ドル(約39億7000万円)の約半額を失うことになる。
だが、アービングは「それがどうした? 大切なのはお金じゃない」と話した。
「いつもお金が大切なわけじゃないんだ。自分にとって最善のことを選ぶのが大切なんだよ。本当は僕がお金を失いたいだなんて思うかい?」
アービングはワクチンを接種した人も、接種していない人も支持すると述べ、医療従事者に感謝の意を表した。ワクチン接種に反対しているとは一切示唆せず、ただ自分は接種しないと決めているとだけ話している。
アービングは「もう一度言っておくよ。これはネッツの、球団の問題じゃない。NBAでも政治でもない」と述べた。
「そのどれでもないんだ」
「自分がしたいと望むことの自由の問題というだけなんだよ」。
9月27日(同28日)のメディアデーで報道陣との会見にZoomで応じ、ワクチン接種に関してプライバシーを求めて以来、アービングは沈黙していた。
ネッツは優勝候補の一角で、アービングは彼らと優勝を目指す機会を逃したくなかったと話した。ネッツのショーン・マークス・ゼネラルマネジャーは、適切な状況下であればアービングの復帰をチームが歓迎するとしている。そしてアービングは、再びプレイする考えを明確にした。
『Bleacher Report』のホストであるテイラー・ルックスは、アービングが引退しないと話した動画の一部をリツイートしている。
Kyrie Irving goes on IG Live says “no I’m not retiring…” continues on to say this pic.twitter.com/4J7GfDcGIB
— Taylor Rooks (@TaylorRooks) October 14, 2021
その中で、アービングは「ノー、僕は引退しない。このようにこのゲームから去ることはない」と話している。
「まだやるべき仕事はたくさんある。刺激を与えるべきほか(の若手選手)はまだたくさんいる。彼らは僕らよりも優れた選手になりたいと望んでいるのを知っているからね」。
原文:Kyrie Irving addresses not getting COVID-19 vaccine on Instagram Live by NBA.com(抄訳)