【バスケW杯】コービー・ブライアントに成りきっているホリス・ジェファーソン|FIBAワールドカップ2023

Stephen Noh

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ロンデイ・ホリス・ジェファーソンは、常にコービー・ブライアントのようになることを望んでいた。ブライアントの母校から15分の高校でのプレイは、彼や近隣の全員にそう思わせた。

NBAでの浮き沈みのあった6シーズンやトルコ、プエルトリコ、韓国、フィリピンでの日々を経て、ヨルダンに帰化してFIBAバスケットボールワールドカップ2023に出場したことで、彼はようやくそのチャンスを手に入れた。今大会のホリス・ジェファーソンは、ブライアントに成りきっている。それを見事にやってのけているのだ。

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開幕から2試合でホリス・ジェファーソンは平均31.5得点を記録している。ルカ・ドンチッチに続き、得点王争い2位の数字だ。8月28日のニュージーランド戦では、今大会最多の39得点をあげた。

数字以上に重要なのは、彼がどのようにその得点を記録したかだ。ホリス・ジェファーソンは髪をそり、背番号を24にして、利き腕ではない腕にアームバンドを巻いた。ブライアントのルックスに合わせたのだ。そして、1on1での攻撃の仕方に、ロサンゼルス・レイカーズの偉大なるレジェンドと比較せずにいられない。両者を比較したハイライト動画は、すでに多くの人々から注目されている。

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NBAでのホリス・ジェファーソンを見てきた人たちは、この向上ぶりに驚いたはずだ。NBAドラフト2015で全体23位指名されたホリス・ジェファーソンは、ブルックリン・ネッツ、トロント・ラプターズ、ポートランド・トレイルブレイザーズで守備に優れた堅実な選手だった。しかし、キャリア通算で1試合平均フィールドゴール6.7本の9.0得点と、得点力が十分でないことを常に批判されていた。

今も安定して3ポイントショットを決めることはできない。だが、国外での経験は、ホリス・ジェファーソンにミッドレンジやリム付近で支配的となる機会を与えた。81-85で迎えた残り10.7秒に4点プレイを完成させ、勝負をオーバータイムに持ち込むなど、彼はニュージーランド戦でヒーローの役割を果たしたのだ。

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ヨルダンはオーバータイムの末に敗れた。だが、ホリス・ジェファーソンには観客から「コービー!」のチャントが寄せられている。

ホリス・ジェファーソンは『FIBA』で「とても意味があることだ」と話した。

「光栄だよ。もちろんコービーはひとりしかいない。でも、終盤にああやってビッグショットを決め、愛情やエナジーを感じることができた。神がついていてくれたんだ。そして間違いなくコービーも一緒にいてくれた」

ホリス・ジェファーソンはずっとブライアントに夢中だった。

2015年には、『The Brooklyn Game』で「当時のあの辺りの子どもたちはみんな『コービーみたいになりたい』という感じだったんだ」と話している。

「母や兄弟以外に、彼ほどインスピレーションを与えてくれた人はいなかった」

ホリス・ジェファーソンがブライアントに似ているのは、偶然ではないのだ。『Spin.PH』で、ブライアントの映像をたくさん見て、サイズや身体能力が似ていると考えたと話している。

「でも結局、コービーはコービーであり、僕はロンデイだ」

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ロンデイ・ホリス・ジェファーソンの契約

昨季、ホリス・ジェファーソンはTropang Gigaでフィリピンのガバナーズカップ優勝に貢献した。新シーズンの2月までプレイする契約を結んでいる。だが、本人は『BasketNews.com』で、NBAのチームから関心があった場合は退団できる条項が含まれていると話した。

ヨルダンは8月30日にアメリカ代表と対戦する。NBAのチームはホリス・ジェファーソンにもっと注目するだろう。見逃すことはできないはずだ。

原文:Kobe Bryant motivation: Rondae Hollis-Jefferson is channeling his inner ‘Mamba’ at the 2023 FIBA World Cup(抄訳)

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Stephen Noh

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Stephen Noh started writing about the NBA as one of the first members of The Athletic in 2016. He covered the Chicago Bulls, both through big outlets and independent newsletters, for six years before joining The Sporting News in 2022. Stephen is also an avid poker player and wrote for PokerNews while covering the World Series of Poker from 2006-2008.