コービー・ブライアント「アメリカ代表が簡単に優勝できる時代は終わった」

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コービー・ブライアントは、2008年の「リディームチーム」の一員だった。主要大会で相次いで落胆する結果に終わっていたアメリカ代表に、北京オリンピックで金メダルをもたらしたチームだ。

今回、ブライアントはその北京の地に戻ってきた。そして、アメリカが再び「リディームチーム」を簡単に見つけられるとは限らないと疑問を呈している。『AP』が報じた。

NBAで優勝5回、オリンピックで金メダル獲得2回のブライアントは、FIBAのアンバサダーとしてワールドカップ開催中の中国を訪れた。だが、母国アメリカがメダルを競って戦うところを、彼は見ることができない。アメリカは7位決定戦を戦う。ブライアントは、ロスターにどんな選手がいるかは関係なく、アメリカが自動的に金メダルを手にする時代は終わったかもしれないと話した。

ブライアントは「世界のほかの国々がアメリカに追いついているということじゃない。しばらく前から追いついている」と述べた。

「今では、アメリカが勝つこともあれば負けることもあるというところまできているんだ」。

さらに、ブライアントは「アメリカは次のチームで挑戦する。リディームチーム2だろうが、呼び名は好きにすればいい」と続けた。

「どんなチームであっても、簡単にはいかないだろう」。

多くの選手が事前に辞退したことで、あまりスターの力がないとされていた今回のFIBAワールドカップのアメリカ代表は、最初の5試合で勝利したものの、準々決勝でフランスに黒星。さらに順位決定ラウンドでもセルビアに敗れ、7位か8位で大会を終えることになった。主要大会における最低の順位だ。

14日にポーランドと対戦するアメリカにとって、次の主要大会は2020年の東京オリンピックだ。4連覇が懸かるアメリカは、ドレイモンド・グリーンのように、一部のNBAのトップ選手がすでに出場希望を公言している。

グリーンは9月12日(日本時間13日)に『CNBC』で「強く出たいと願っている」と話した。

「多くの選手たちが出場したいと願うだろうと思っているよ」。

だが、ブライアントは、「リディームチーム」にとっても金メダル獲得は簡単でなかったと指摘する。ブライアントやレブロン・ジェームズ、ドウェイン・ウェイド、カーメロ・アンソニー、クリス・ボッシュ、クリス・ポール、ジェイソン・キッドらを擁した「リディームチーム」は、決勝でスペインを118-107で下して金メダルを手にした。だが、残り3分でのブライアントの4点プレイなど、終盤にはビッグプレイを必要としての優勝だった。

ブライアントは「スペインを倒すのに、とんでもない第4クォーターを必要とした」と述べている。

「僕らはあれだけのチームだったのに、だよ。それでも、スペインを倒すのに、終盤に本当にプッシュしなければいけなかった。最高のアメリカ代表にできると思うベストプレイヤーたちを起用しても、それでも挑戦になるということだ。簡単な仕事にはならないんだよ」

「1992年バルセロナオリンピックのドリームチームのような時代は終わったんだ。厳しくなるよ」。

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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ