ヒューストン・ロケッツとニューヨーク・ニックスが、カーメロ・アンソニーを含むトレード交渉を再開したと『ESPN』が伝えた。
仮に両チームがトレード成立を希望する場合、ロケッツはアンソニーを獲得するためのキャップスペース(サラリーキャップの余裕)を作らなくてはならない。つまり、ロケッツがライアン・アンダーソンとの間に残る3年6000万ドル(約65億4900万円)という契約をサラリーキャップから除外する必要があることから、もう1チームを絡めた3チーム間トレードになる可能性が高いと言われている。
奇妙なことに、フィル・ジャクソンがニックスの球団社長を務めていた時期と比べて、アンソニーを含むトレード交渉は順調に進んでいない。ジャクソンはアンソニーをロスターから外すため、どんな条件でも検討していたが、スコット・ペリー新GMは、トレードの見返りとして獲得できる条件を慎重に検討していると伝えられている。またペリーGMは、アンソニーを即放出するプレッシャーも感じていない。『ESPN』によれば、アンソニーを含むトレードは、2017-18レギュラーシーズン開幕まで成立しない可能性もあるという。
ポートランド・トレイルブレイザーズもアンソニーの獲得に関心を持っているが、アンソニーはブレイザーズへのトレードならば、自身の契約に含まれているトレード拒否権を破棄しないと見られている。また、一時はクリーブランド・キャバリアーズへのトレードも噂されたが、カイリー・アービングがチームにトレードを要求したと報じられて以降、アンソニーはキャブズへのトレードも受け入れないと伝えられている。
原文:Knicks, Rockets reportedly restart talks on Carmelo Anthony trade by Thomas Lott/Sporting News