ニューヨーク・ニックスが、9月1日(日本時間2日)以降にジョアキム・ノアを解雇する計画を立てていると、『ESPN』が伝えた。
ニックスのスコット・ペリーGMは、以前から故障歴の多いノアのトレード先を探し続けているものの、十分なパートナーを見つけられずにいる。その上、ノアをトレードするために、若手や将来的なドラフト1巡目指名権を放出したくない考えのようだ。
『ESPN』によれば、ニックスは2年3780万ドル(約41億8400万円)の契約を残しているノアに対し、解雇した上でストレッチ条項を行使して、支払い期間を4年に延ばすことも検討しているという。
ストレッチ条項を行使してもニックスはノアに保障された年俸を支払う義務がある。しかし、契約年数よりも長い期間をかけて支払うことが可能になるため、サラリーキャップに加算される金額も減少するというわけだ。
『ESPN』のエイドリアン・ウォジナロウスキー記者によれば、もしニックスが8月31日(同9月1日)以降にノアにストレッチ条項を行使した場合、ニックスはサラリーキャップから1290万ドル(約14億2800万円)を減額できるという。また、9月1日以降にストレッチ条項を行使すれば、2020年と21年の夏に、サラリーキャップに640万ドル(約7億900万円)ずつ計上されるようになるという。
現段階では、ノアの今季年俸1850万ドル(約20億4800万円)は2018-19シーズンのニックスのサラリーキャップに計上されるが、もし両者が契約バイアウト(買い取り)に合意するか、またはニックスがノアの契約からセットオフ(解雇した選手がベテラン最低保証額で他チームに移籍した場合に生じる年俸額の差額)を除外できれば、今季のキャップスペースに計上される金額を減少させられるかもしれない。
上記の案は、ニックスがノアのトレードを成立させられない場合の話だ。
ノアは、ニックスでの2年間で53試合に出場し、平均4.6得点を記録している。
原文:Knicks planning to part ways with Joakim Noah after Sept. 1, report says by Thomas Lott/Sporting News(抄訳)