【NBAプレイオフ2024展望】東準決勝:ニックス対ペイサーズ

Stephen Noh

坂東実藍 Miran Bando

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イースタン・カンファレンスの1990年代の偉大なライバル関係が復活の兆しを見せているのかもしれない。すでにレジー・ミラーとパトリック・ユーイングはいなくなった。だがその代わりに、タイリース・ハリバートンとジェイレン・ブランソンがいる。

ニューヨーク・ニックスとインディアナ・ペイサーズの東地区準決勝は、セカンドラウンドで最も面白いシリーズのひとつとなりそうだ。両チームがスターの力を擁するのに加え、トム・シボドーとリック・カーライルによる両ヘッドコーチの素晴らしいコーチングも特徴となる。また、どちらにも、トレードデッドライン(トレード期限)以降に活躍してきた元トロント・ラプターズの選手がいる。OG・アヌノビーとパスカル・シアカムは、このシリーズでお互いにマッチアップするかもしれない。そしてそれぞれ違いをつくる可能性もある。

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ニックスとペイサーズにとって、ファーストラウンド以上に競争的なシリーズとなるはずだ。ここでは、このシリーズを展望する。

ニックス対ペイサーズの予想

ペイサーズはシーズン後半戦にあまり活力がなかった。シアカムは素晴らしかったが、バディー・ヒールドを失ったことは、おそらく彼らの想定以上にダメージとなった。そしてハリバートンはハムストリングのケガ以降、ショットがあまり好調でないようだ。

一方、ジュリアス・ランドルがシーズン終了になったにもかかわらず、ニックスは順調だ。アヌノビーは出場時のチームの得失点差を示すプラスマイナスが素晴らしい。ビラノバ大学出身のグループはキャリア最高のプレイだ。ブランソンはMVP級の活躍でシーズンを締めくくっている。

ペイサーズはレギュラーシーズンでのニックス戦で大量得点をあげてきた。勝利を収めた2試合は平均132.5得点だ。ハリバートン、シアカム、マイルズ・ターナー、アーロン・ニスミスが全員平均で18得点超をあげるなど、バランスのとれた攻撃を見せた。

しかし、今のニックスはシーズン当初と違う。シボドーHCはトランジションで守り、ゲームをスローダウンさせ、勝利をもぎ取るようにチームを準備してくるだろう。

予想:第6戦でニックス勝利

ニックス対ペイサーズ、2023-2024シーズンのレギュラーシーズン成績

ニックスとペイサーズは3回対戦し、ペイサーズが2勝1敗とリードしている。

  • 2023年12月30日:ペイサーズ 140-126 ニックス
  • 2024年2月1日:ニックス 109-105 ペイサーズ
  • 2024年2月10日:ペイサーズ 125-111 ニックス

両チームの対戦ではいくつか素晴らしい活躍があった。最初の試合ではハリバートンが22得点と球団記録の23アシストをマーク。2戦目はブランソンが目のケガをおして40得点をあげた。3戦目はペイサーズがフィールドゴール成功率61.0%を記録している。

ニックス対ペイサーズの注目ポイント:ニックスのフィジカルにペイサーズはどう対抗する?

シボドーHCが率いるチームはいつも、特にフィジカルな勝負になると感じさせる。

ミッチェル・ロビンソンとアイザイア・ハーテンシュタインは激しさのあるセンターだ。ジョシュ・ハートはフロアのあちこちに身体を投げ出すだろう。ブランソンは今季のテイクチャージがリーグ2位の選手だ。

そのフィジカルさはオフェンシブリバウンドに表れている。レギュラーシーズンで平均12.7オフェンシブリバウンドと、ニックスはリーグトップの数字を記録した。一方、ペイサーズのディフェンシブリバウンドはリーグ26位だ。当然、レギュラーシーズンの対戦ではニックスが大きく優位に立った。1試合平均で14.7オフェンシブリバウンドを記録。2月1日(日本時間2日)の試合では、24オフェンシブリバウンドをマークしている。

その試合後、カーライルHCは報道陣に「リバウンドでやられた。残念だ。我々はリバウンドが非常に有能なチームで、この試合に関して主に話し合ってきたことだったからね」と話した。

「だから、リバウンドで失敗したのは確かだ。そしてもちろん、それが試合で違いになった」

ニックスはペイサーズとの対戦で試合をスローダウンさせたいだろう。一方のペイサーズは速いペースで成功してきた。その点でコントロールできたチームが、このシリーズを勝つはずだ。

原文:Knicks vs. Pacers prediction, odds, schedule for 2024 NBA Playoffs second round series(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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Stephen Noh started writing about the NBA as one of the first members of The Athletic in 2016. He covered the Chicago Bulls, both through big outlets and independent newsletters, for six years before joining The Sporting News in 2022. Stephen is also an avid poker player and wrote for PokerNews while covering the World Series of Poker from 2006-2008.

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。