ニューヨーク・ニックスが今夏フリーエージェントになるデリック・ローズ(ポイントガード)との再契約に関心を寄せていると、『ESPN.com』が伝えた。
ローズは昨季中、ニックスのシステム『トライアングルオフェンス』について「自分が好むものではない」と語っていただけに、このニックスの反応には驚かされる。
フィル・ジャクソン社長は「彼は過去に成功を収めたチームでプレイしてきたが、たとえ試合に負けたとしても、ここ(ニューヨーク)でプレイすることを楽しんでいた。その考えには驚かされた」と語った。
「しかし、彼は選手としての評価を取り戻したいと考えている。その姿勢は評価する。私はデリックが体現していることを評価している。彼は大きな試練を好む選手だ」。
ニックスがローズとの再契約に関心を示しているとしても、選手本人は変化を求めるかもしれない。
昨季終盤、ローズは「お金のことは考えていない」と話していた。
「もう十分に蓄えはある。もし今バスケットボールを辞めても、何の問題もないくらいにね。僕は勝ちたい。どのチームにいっても幸せな気持ちになりたい」。
「ただ、交渉が始まれば、どういう結果になるかはわからない。お金のことを何よりも優先して提示してくるチームと交渉するつもりはない。僕は勝ちたいんだ」。
ローズは昨季64試合に出場し、平均18得点、4.4アシスト、3.8リバウンドを記録。シーズン終盤には、ひざの手術を受けた。
ニックスが懸念するのはローズの負傷歴だろうが、今年のドラフト全体8位でフランス出身のPG、フランク・ニリキナを指名したことも影響するかもしれない。NBAレベルは未経験ながら、身長でローズを上回るニリキナ(196cm)のほうがトライアングルオフェンスをリードするのに適しているからだ。
ニックスの将来を考えれば、来季もローズとカーメロ・アンソニーが一緒にプレイすることは良策とは言えない。来季もプレイオフに進出する可能性は低いかもしれないが、ニックスは今後の成長が見込める若手を擁している。今こそ、将来を見据えたチーム作りを実行に移すときではないだろうか。
原文:NBA free agency rumors: Knicks interested in re-signing Derrick Rose by Alec Brzezinski/Sporting News(抄訳)