【プレイイン・トーナメント展望】 キングス対ペリカンズ

Stephen Noh

坂東実藍 Miran Bando

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4月16日(日本時間17日)、ニューオーリンズ・ペリカンズがロサンゼルス・レイカーズに敗れ、サクラメント・キングスがゴールデンステイト・ウォリアーズに勝利し、ウェスタン・カンファレンスのプレイイン・トーナメントでペリカンズとキングスが対戦することになった。

19日(同20日)にニューオーリンズで行われる試合の勝者は、西地区第8シードとして第1シードのオクラホマシティ・サンダーとプレイオフ・ファーストラウンドで対戦する。敗れたチームは、ポストシーズン終了だ。

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両チームは1週間前に対戦したばかりだ。この時は、ブランドン・イングラムを欠いていたにもかかわらず、ペリカンズが48分間を通じてリードし、12点差をつけて快勝した。

この一戦を含め、ペリカンズは今季のシリーズでキングス相手に5戦全勝だ。しかし、必ずしも同じ結果が繰り返されるとは限らない。ここでは、プレイイン・トーナメントでの対戦を展望する。

キングス対ペリカンズ、2023-2024シーズンのレギュラーシーズン成績

レギュラーシーズンの対戦は、ペリカンズが完全にキングスを支配した。平均19.2点差をつけてペリカンズがキングスに5勝0敗としている。

  • 2023年11月20日:ペリカンズ 129-93 キングス
  • 2023年11月22日:ペリカンズ 117-112 キングス
  • 2023年12月4日:ペリカンズ 127-117 キングス
  • 2024年1月7日:ペリカンズ 133-100 キングス
  • 2024年4月11日:ペリカンズ 135-123 キングス

ペリカンズは主力の3選手全員がキングスの守備を苦しめた。CJ・マカーラム、イングラム、ザイオン・ウィリアムソンが、それぞれ平均26.0得点、24.8得点、23.0得点をあげている。

キングス対ペリカンズの注目ポイント:ペリカンズは負傷問題を乗り越えられるか?

ウィリアムソンはプレイイン・トーナメントのレイカーズ戦で40得点をあげる見事な活躍だった。だが、終盤に負傷退場している。レイカーズを猛追したペリカンズだったが、この彼のケガで追い風を失った。ウィリアムソンがいなければ、大きな痛手となるだろう。

また、イングラムも100%でキングス戦に臨むことができない。12試合を欠場し、レギュラーシーズンの最後に復帰したが、レイカーズ戦ではフィールドゴール12本中4本成功にとどまり、終盤はベンチに座った。ペリカンズはコートにイングラムがいない時の方が良かったのだ。

マカーラムもレイカーズ戦では3ポイントショット9本中1本成功を含むFG15本中4本成功と低調な出来だった。

ペリカンズが主力3人をあてにできなければ、この試合で勝ち目はあまりない。ただ、レギュラーシーズンの対戦で、ウィリアムソン不在のペリカンズがキングスを下した試合もある。

キングス対ペリカンズの予想

彼らはともに優れたチームだ。ペリカンズは49勝、キングスは46勝をあげている。どちらかがプレイオフに進めないのは残念だ。

完全に健康なら、ペリカンズは大きく有利だろう。キングスを圧倒してきた上に、オールディフェンシブチーム選出候補のハーバート・ジョーンズ、ダイソン・ダニエルズ、ホセ・アルバラードなど、ディアロン・フォックスを抑えられる優れた人材もそろっている。

一方で、キングスも守備が大きく改善されたチームだ。フォックスは今季向上し、キーガン・マレーもウィングでのディフェンダーとしてチーム最高となった。

キーオン・エリスはキングスのXファクターとなるかもしれない。3&D(3Pと守備が得意な)ストッパーとして台頭し、プレイイン・トーナメントのウォリアーズ戦ではステフィン・カリー相手に素晴らしい仕事をしている。

結局、この一戦はウィリアムソンの状態に左右される。そこにイングラムのさびつきが加われば、キングスが優位となるはずだ。

予想:キングス勝利

原文:Kings vs. Pelicans odds, prediction, injury report, schedule for 2024 NBA Play-In game(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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Stephen Noh started writing about the NBA as one of the first members of The Athletic in 2016. He covered the Chicago Bulls, both through big outlets and independent newsletters, for six years before joining The Sporting News in 2022. Stephen is also an avid poker player and wrote for PokerNews while covering the World Series of Poker from 2006-2008.

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。