ブルックリン・ネッツのケビン・デュラントは2021-22シーズンに好調なスタートを切っているが、スティーブ・ナッシュ・ヘッドコーチは、実は彼の出場時間をもう少し減らたいと思っているようだ。
12月16日(日本時間17日)のバークレイズ・センターでのフィラデルフィア・76ersとの試合前に、ナッシュHCは記者団に対して、デュラントの出場時間が長いことを心配していると語った。
114-105でネッツが勝利した76ers戦で39分プレイしたデュラントの出場時間は、現在1試合平均37.0分で、トロント・ラプターズのフレッド・バンブリード(38.0分)に次いでNBA2番目の長さだ。
「これまでと同じように、彼に頼り続けることができるのかどうかはわからない。それは正しいとは思えない」とナッシュHCは話す。
「彼は今の割合でプレイすることを楽しんでいるし、チームメイトを巻き込もうと努力することも楽しんでいるし、彼が受け入れて果たしているすべての責任を基本的に楽しんでいると思う。それは本当に素晴らしい」。
「でも同時に、今みたいに彼に頼り続けるのは安全でもないし、持続可能でもないと私たちはわかっている。考慮すべきことがたくさんあって、彼が休めるように考えなくてはいけない」。
Steve Nash on getting Kevin Durant rest, even with the Nets' depleted lineup:
— Nets Videos (@SNYNets) December 16, 2021
"I don't know that we can continue to lean on him the way we have. It doesn't feel right." pic.twitter.com/RjwxjmixKJ
残念なことに、現在、ネッツのローテーションは極めてタイトだ。ネッツにはジェームズ・ハーデンをはじめ、安全衛生プロトコルに入っている選手が何人もいる上に、ジョー・ハリス(足首の手術)とカイリー・アービング(ニューヨーク市の新型コロナウイルスのワクチン義務不適合)もまだ欠場中である。
1試合平均29.7得点、7.9リバウンド、5.9アシストとMVP級のパフォーマンスを発揮しているデュラントが試合を欠場すれば、現在21勝8敗でイースタン・カンファレンス首位のネッツが負ける可能性は高いといえるだろう。
76ers戦で34得点、11リバウンド、8アシストを記録したデュラントは「プレイするのが大好きなんだ」と試合後に語っている。
「コートに出るのが好きだし、勝つためのチャレンジが楽しいんだ。誰が出場していようと、僕らは勝つためにプレイしたいんだよ」。
34 points
— Brooklyn Nets (@BrooklynNets) December 17, 2021
11 rebounds
8 assists
Just unbelievable. pic.twitter.com/9pGkqVChuR
デュラントがチームの勝ち続けるために必要なことは何でもしようと集中しているのは明らかだが、その一方で、ナッシュHCはより大きな全体像に目を向ける必要がある。
デュラントがアキレス腱の怪我のために2019-20シーズンを全休してから、わずか2年しか経っていない。2020-21シーズンは、ほかの怪我でレギュラーシーズン中の出場は35試合にとどまった。ナッシュHCにとっての挑戦は、競争力のあるチームを維持したまま、デュラントを休ませることだろう。
ネッツが主力選手を欠いての試合を余儀なくされていることについて尋ねられると、ナッシュHCは「それは良いニュースでもあり悪いニュースでもある」と説明した。
「問題は、いわゆる、(試合に必要な最低人数の)基準を私たちが超えていることで、それ自体はポジティブだ。しかし同時に、私たちのチームはかろうじてその基準の人数を超えているだけで、それが選手たちにどんな負担をかけることになるのかも問題だ」。
「基準の人数を上回っていても、健康なロスターが揃うまでプレイしない方がいいのか?それとも、プレイするには十分な人数がいるが、人手不足のために出場する選手の負担が大きくなる方がいいのか?」。
「そう考えると、バランスを取るのが厄介なのは間違いないね」。
Nets coach Steve Nash on Kevin Durant playing big minutes: 'It's not safe or sustainable' by Jordan Greer (抄訳)