先月ゴールデンステイト・ウォリアーズと再契約を結んだケビン・デュラントは、市場価値を大幅に下回る条件を受け入れた。
デュラントは減俸を受け入れた理由について、NBA優勝を果たした昨季チームのコアメンバーを残すためだったと、今週『The Athletic』に明かした。
デュラントは「僕は利口な人間だから、今のチームのままでい続けたい。それに、アンドレ(イグダーラ)、ショーン(リビングストン)、ステフ(カリー)たちは、彼らの実力に見合うだけの報酬を受け取るべきだ。可能な限り最高額の報酬を受け取るべきだよ。これまで彼らが受け取っていた報酬は十分ではなかった。いつか皆が自分たちに相応しい金額を求めるのはわかっていたからね。それで、どうなるかはわからなかったけれど、僕は一歩下がってみた。それで得られるものを手にしたんだ」と話している。
デュラントの来季年俸は2500万ドル(約27億2900万円)で、ウォリアーズでの1年目だった昨季よりも150万ドル(約1億6300万円)少ない。本来ならあと950万ドル(約10億3700万円)多い条件で再契約できたのだが、それも辞退した。そして新契約の2年目はプレイヤーオプションで、2625万ドル(約28億6500万円)という条件だ。
デュラントは「チームの全員を残したかった。(減俸受け入れが)チームメイトを呼び戻す上で、オーナーの助けになると思ったんだ」と語った。
「これは自分が受け取るはずだったお金で、自分で決めたこと。好きなように使える」。
デュラントは、過去にNBAスター選手たちがチームを優先するため減額を受け入れたことに影響を受けたとも明かしている。
デュラントは「称賛されたくてしたわけではないよ」と言う。
「僕は、ティム・ダンカン、ダーク・ノビツキーがチームのためにしたことから学んだんだ。彼らがしたことなら、自分にもできると思った。やれることをなぜやらないんだと思った。周りは、お金が絡むことでチームが分裂する姿を見たかったのだと思う。そんなことにはしたくなかった」。
原文:Kevin Durant on pay cut: 'It's my money — I can do what the hell I want with it' by Arthur Weinstein/Sporting News