セルティックスへ移籍するケンバ・ウォーカーが手記を公開

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ケンバ・ウォーカーのシャーロット・ホーネッツでの日々は終わりを迎えたようだ。6月30日(日本時間7月1日)、ウォーカーはボストン・セルティックスと4年のマックス契約を結ぶことで合意に達したと報じられている。

📺 NBAサマーリーグ2019配信(Rakuten TV / NBA公式視聴サービス)

NBA入りしてからホーネッツひと筋だったウォーカーは、『The Players' Tribune』に手記を寄せ、ホーネッツのことは今後も心の底で結びついていると話した。

2011年のドラフトで当時のシャーロット・ボブキャッツから全体9位指名されたウォーカーは、「彼が電話してきたんだ。もちろん、すぐに声で誰か分かった」と、ホーネッツのオーナー、マイケル・ジョーダンとのドラフトの日の会話が大きな影響を及ぼしたと振り返っている。

「(『おいおい、マイクだよ』みたいだったのを覚えている)本当に冷静に、クールに、彼はただこう言ったんだ。『ケンバ、我々は君を信じている。それを知らせたかった。私たちは君のことを信じているんだ。素晴らしいことを期待している』とね」。

「ありきたりな激励に聞こえるかもしれない。でも、理解すべきだ。『マイクだよ。エア・ジョーダンだ! 歴代最高の選手だよ』ってね。その人が自分を上位指名してくれただけじゃなく、自分に素晴らしいことを期待していると話してくれたんだ」。

また、ウォーカーは「ホーネッツは若い球団だから、そのファンもそれほど熱狂的じゃないと思われるかもしれない。でも、カロライナに来た人なら、まったくそんなことはないと分かるはずだ。バスケットボールの文化が深く根付いている。理解し、リスペクトしている。そんな場所が、自分を一員のように受け入れてくれたら? 自分を信じ、何があっても支えてくれたら? それこそがすべてじゃないか」と、シャーロットでプレイすることやファンへの想いも綴った。

「彼らにはただ感謝するばかりだ」。

ホーネッツの歴代最多得点を記録しているウォーカーは、ほかにもアシスト(2位)や出場試合数(3位)、ディフェンシブリバウド(4位)、スティール(3位)でも球団トップ5の成績を残した。

ウォーカーはチームに対して悪い感情を一切感じていないようで、「僕たちが次のレベルにたどり着けなかったこと、もう少しができなかったことを悔やんでいる。でも、いくつか目標に届かなかったとしても、一緒に築いてきたことに対する誇りは変わらない」と記している。

「ここは特別な場所だ。この夏は、別れを告げ、キャリアにおける別の段階に踏み出すのに適切なタイミングだった。でも、ホーネッツという球団やファンの価値は変わらない。誰かに助言を求められれば、迷いなくホーネッツと契約するように勧める。バスケットボールに関してだけじゃない、素晴らしい人たちばかりの場所で、正しい方向に進んでいることを伝える」。

一方で、ウォーカーはセルティックスのファンに向けて、「僕は自分のやり方でリーダーとなる。コートの外で誰かを怒鳴ることは決してないし、あまりネガティブになったりしない。そういうスタイルじゃない」と綴った。

「チームメイトたちを向上させることに誇りを持っている。模範として引っ張っていく。毎年、僕の目標はシンプルだ。さらなる向上と、より遠くを目指す」。

「僕はプロとして自分の責任をとても真剣に負うようにしている。ただ、どうして自分がここにいるかも見失わないようにする。僕はバスケットボールが大好きだ。だから、そのために努力する。ただ、僕らは楽しむようにもする。見ていて楽しくなると、賭けてもらって構わない」。

原文: Kemba Walker pens letter to Hornets, Celtics fans by NBA.com(抄訳)​


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ