富永啓生が18得点と奮闘するもネブラスカ大はビッグテン・カンファレンス・トーナメント決勝進出ならず|米大学バスケ男子NCAA

YOKO B

富永啓生が18得点と奮闘するもネブラスカ大はビッグテン・カンファレンス・トーナメント決勝進出ならず|米大学バスケ男子NCAA image

3月17日(現地16日)、富永啓生が所属する米大学バスケットボールNCAAディビジョン1(1部)のネブラスカ大学が、ミネソタ州ミネアポリスのターゲット・センターで行われたビッグテン・カンファレンス・トーナメントの準決勝でイリノイ大学に87-98で敗れた。

この試合に先発出場した富永は、29分間のプレイで、3ポイントショット9本中2本成功を含むフィールドゴール18本中7本成功、フリースロー2本中2本成功の18得点をマーク。2リバウンド、1アシストを記録し、ターンオーバーは3、パーソナルファウルはなかった。

試合を通して相手チームに徹底マークされた富永の3Pは思ったようには決まらなかったが、それでも前半から積極的にショットを放った。前半中盤に速攻からのレイアップを決めると、富永は続けて3Pを成功させて前半で5得点を記録している。

富永のショットが不調でも、16日(同15日)のインディアナ大で3Pを4本沈めて23得点をあげ、前回のイリノイ大との対戦で3P5本成功を含む自己最多の31得点をマークした効果は絶大だ。富永にデフェンスの注意が向いている間にリンク・マストをはじめとするチームメイトが得点を重ね、ネブラスカ大は51-40と11点リードで前半を折り返した。

後半開始早々、富永は執拗なディフェンスに遭いながらもドリブルで切り込んで見事なターンアラウンド・フェイダウェイを成功。直後にタイムアウトを取ったイリノイ大はそこから強度を上げ、フィジカルなプレイにネブラスカ大は翻弄され始める。

 

ネブラスカ大のオフェンスが停滞するなか、富永はレイアップやフリースロー、速攻からの3Pなどで得点を重ね、なんとかリードを維持しようと奮闘。しかし、イリノイ大の激しい追い上げを止められずに逆転されると、ネブラスカ大はそのままリードを奪い返すことはできなかった。

 

富永はこの試合で2本の3Pを沈め、2023-24シーズンの3P成功本数は71本となった。それにより、富永は単一シーズンに70本以上の3Pを決めたネブラスカ大9人目の選手となっている。

ネブラスカ大はビッグテン・カンファレンス・トーナメント初の決勝進出は逃したが、初のベスト4入りを果たしており、NCAAトーナメントへの出場はほぼ確実と言っていいだろう。最終的な出場校は、3月18日午前7時(現地17日東部時間午後6時)に発表される予定だ。

YOKO B

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静岡県出身。大学卒業後渡米し、オクラホマ大学大学院修士課程修了。2014年よりオクラホマシティ在住。移住前にNBAのオクラホマシティ・サンダーのファンとなり、ブログで情報発信を始める。現在はフリーランスライターとして主にNBA Japan/The Sporting Newsに寄稿。サンダーを中心に取材するかたわら、英語発音コーチも務める。