7月18日(日本時間19日)に実現したカワイ・レナードとデマー・デローザンのトレードは、トロント・ラプターズとサンアントニオ・スパーズの両球団を大きく変え、そのファンを動じさせた。だが、このトレードを巡り、感情にとらわれて見逃しがちなのが、コート上でのインパクトだ。
『NBA.com』のマシュー・ブラム記者は、最も恩恵を受けるのはカイル・ラウリーと考えている。
レナードは自らオフェンスを組み立てることが多いが、その時にボールを持っていない選手で非常に危険な存在となるのがラウリーだ。
昨季のショットの大半はプルアップだったが(成功率40.2%)、ラウリーはキャッチ・アンド・シュートのフィールドゴール成功率が、例えばC.J.・マッカラム、デビン・ブッカー、ブラッドリー・ビールといった選手たちよりも高い数字を残している。今季はよりスペースがあり、ラウリーはキャッチ・アンド・シュートでリーグ有数の脅威を相手に与える存在となり得る。
4年連続でオールスターに選出された昨季、ラウリーは78試合に出場し、1試合平均16.2得点、6.9アシスト、5.6リバウンドを記録。過去3シーズンはすべて、7本以上3ポイントショットを放った試合で38%以上の成功率をマークした。彼のショットレベルの高さから、レナードはリングに向かっていったり、ラウリーをオープンにすることができるだろう。
プレイオフで何度も落胆を味わったラプターズのマサイ・ウジリ社長は、大きく驚かせ、ついにラプターズがイースタン・カンファレンスを制覇するためのチャンスを与えなければいけないと決意した。レナードとダニー・グリーンの獲得が、ラウリーをさらに高いレベルへと引き上げれば、ラプターズは本格的にその地位を競うことができる。
そうなれば、ラプターズのファンも歓迎することは間違いないだろう。
原文: Kawhi Leonard can help highlight underrated element of Kyle Lowry's game by Sporting News