ニックスのジュリアス・ランドルが2020-21シーズンのMIPを受賞

YOKO B

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5月25日(日本時間26日)、NBAは2020-21シーズンのKia NBA MIP(最優秀躍進選手賞)にニューヨーク・ニックスのジュリアス・ランドルが選ばれたことを発表した。ランドルは初の受賞。ニックスの選手の受賞も初となる。

前シーズンから飛躍的な成長を遂げた将来有望な選手を表彰するMIP(最優秀躍進選手賞)は、全世界から選ばれた100人のスポーツライターやブロードキャスターによる投票で決まり、1位票に5ポイント、2位票1に3ポイント、3位票に1ポイントが与えられる。

ランドルは合計493ポイントを獲得し、そのうち1位票は98だった。2位は残り2つの1位票を獲得して140ポイントだったデトロイト・ピストンズのジェレミー・グラント。3位は138ポイントでデンバー・ナゲッツのマイケル・ポーターJr.だった。

ニックスで2シーズン目を迎え、7年目のシーズンにして初めてNBAオールスターに選出されたランドルは、今季レギュラーシーズン71試合に出場し、NBA最高の1試合平均37.6分の出場で、24.1得点(自己最多)、10.2リバウンド(自己最多タイ)、6.0アシスト(自己最多)を記録し、3つのカテゴリーすべてにおいてNBAのトップ20にランクインした。 

ラリー・バード、ウィルト・チェンバレン、ニコラ・ヨキッチ(今季も記録)、オスカー・ロバートソン、ラッセル・ウェストブルックに続いて、1シーズンで平均24.0得点、10.0リバウンド、6.0アシスト以上を記録したNBA史上6人目の選手となった。

今季は自己最多の160本の3ポイントショットを成功させており、これは過去5シーズンの合計本数(168本)に匹敵する。 3P成功率は40.1%で、昨季の記録(29.5%)を大きく上回った。 また、フリースローも自己最多の81.1%を記録した。

ダブルダブルは41回(リーグ8位タイ)、トリプルダブルは6回(リーグ7位タイ)を達成し、 4月のイースタン・カンファレンス月間最優秀選手と、第17週のイースタン・カンファレンス最優秀選手にも選ばれている。

ランドルの活躍により、ニックスはイースタン・カンファレンスで4位タイの41勝31敗の成績を収め、2012-13シーズン以来初となるNBAプレイオフへの進出を果たした。

球団公式ツイートによると、息子のカイデンくんからMIPのトロフィーを手渡されたランドルは、チームメイトやコーチングスタッフを前にして、「賞も素晴らしいけど、チームとしてやっていることのほうがもっと素晴らしいと思っている。だからこそ自分のベストをチームに提供できるように僕は一生懸命頑張っているんだ」と話した。

「みんなが僕を信頼してくれ、信じてくれていることに感謝している。最優秀躍進選手もすごいけど、とにかく(プレイオフで)勝ちに行こうぜ!」

2014年のドラフトで全体7位指名を受け、ロサンゼルス・レイカーズで4シーズン、その後ニューオーリンズ・ペリカンズで1シーズンプレイした26歳のランドルは、2019年7月9日にフリーエージェントでニックスと契約した。 ランドルは、昨季までのキャリア通算で平均で16.1得点、9.0リバウンド、2.8アシストを記録していた。

MIP賞の投票結果は以下の通り。 

2020-21 Kia NBA Most Improved Player


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静岡県出身。大学卒業後渡米し、オクラホマ大学大学院修士課程修了。2014年よりオクラホマシティ在住。移住前にNBAのオクラホマシティ・サンダーのファンとなり、ブログで情報発信を始める。現在はフリーランスライターとして主にNBA Japan/The Sporting Newsに寄稿。サンダーを中心に取材するかたわら、英語発音コーチも務める。