「彼を止めるのはタフだった」豪代表のギディーが日本代表の渡邊雄太らについて語る

YOKO B

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「まず、日本代表チームで抑えるべき選手は渡邊だった」

オクラホマシティ・サンダーのジョシュ・ギディー(オーストラリア代表)は10月5日(日本時間6日)、この夏のFIBAバスケットボールワールドカップ2023の1次ラウンド最終戦、日本との試合で警戒していた選手は誰だったのかという質問に対し、真っ先に渡邊雄太(フェニックス・サンズ)の名前を挙げた。

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「彼はスカウティングレポート上の要注意選手だった。少なくともNBAでプレイする僕らは、彼がノックダウンシューターで、何ができるかわかっていたからね。あの日本のチームで、いつでも打つことの許される彼のことは特に警戒していたんだ」

初戦のドイツ戦で20得点をあげた渡邊は、続くフィンランド戦では4得点とシューティングは不調だった。しかし、オーストラリア戦では24得点(フィールドゴール13本中7本成功、3ポイントショット5本中3本成功、フリースロー9本中7本成功)を記録している。

「彼を止めるのはタフだったね」と、ギディーは試合を振り返る。

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さらに続けて、「馬場雄大も(警戒した選手の)1人だった」と話す。

「彼がディフェンスでボールに絡んでくることはわかっていたんだ。オフェンスもできるし、スペースも作れる選手だから」

ギディーは、馬場と2020-2021シーズンにオーストラリアのNBLで対戦した経験があり、当時の馬場の執拗なディフェンスを「悪夢だった」と語っていた。オーストラリア戦で再びギディーを抑える役割を任された馬場だったが、ギディーには得点(26)とアシスト(11)で本領を発揮されてしまった。

オーストラリア戦で3Pを10本放ったものの1本も決めることができなかった富永啓生については、「スカウティングレポートでも話題の選手だったから、対戦した時点ではわかっていた」と、ギディーは言う。

富永はドイツ戦で全く仕事をさせてもらえなかったが、フィンランド戦で3Pを4本沈めて17得点を記録し、チームを勢いづけて逆転勝利に貢献した。スカウティングレポートに3Pを警戒すべき選手として挙がっていたのは当然だろう。

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「オーストラリア戦では3Pの調子が良くなかったみたいで、僕らにとってはありがたかったけど、フィンランド戦ではシューティングの調子が良くて、彼がホットなシューターであることはわかっていたから、彼には3Pラインの外じゃなく、ペイント内でプレイさせるように仕向けたんだ」

活躍をすればするほどスカウティングされ、対戦相手から警戒されるようになるのは当然のことだ。対策されて本来の力が発揮できなければ、自分がほかにどんな形でチームに貢献できるかを考えて実践しなければならない。

期待のかかる選手が調子が良い日もあれば悪い日もあるなかで、今回の日本代表チームは毎試合のように誰かがステップアップし、活躍する選手が変わった。それが日本の強さであり、魅力でもあったのかもしれない。

この質問をした数日前に日本のファンを絶賛したギディーは、日本のチームについてもこう繰り返した。

「日本は本当にいいチームだったと思うよ」

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静岡県出身。大学卒業後渡米し、オクラホマ大学大学院修士課程修了。2014年よりオクラホマシティ在住。移住前にNBAのオクラホマシティ・サンダーのファンとなり、ブログで情報発信を始める。現在はフリーランスライターとして主にNBA Japan/The Sporting Newsに寄稿。サンダーを中心に取材するかたわら、英語発音コーチも務める。