マジックのジョナソン・シモンズが『ハリケーン・ハービー』からの避難生活を語る「ヒューストンが一丸となって、お互いを助け合っている姿を誇りに思う」

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オーランド・マジックのジョナソン・シモンズは、テキサス州ヒューストンを襲った大型ハリケーン『ハービー』により水位が上昇したことから、家族とともに避難した。シモンズは、避難の最中、子供を抱えながら泥水の中を歩いたと、マジック公式サイトに明かしている。

先週末、ヒューストンのダウンタウンにある高層マンションから同州リッチモンドにある友人宅に避難したシモンズは、8月30日(日本時間31日)に避難状況を詳しく説明した。

「先週の土曜日の朝8時くらいから雨が降り始めて、午後3時くらいには安全確保のために(友人宅に)着いた。皆のためにエアマットレスや毛布、食糧に水を買い込んだよ。3日間は問題なかったけれど、それから別の友人の家も洪水にやられてしまって、同じ友人の家に避難してきたんだ。それで11人増えて、大半が子供だった。僕たちは、まず子供たちに食べさせないといけなかった。最後の2日間は(食糧が少なくて)大変だった」。

「友人の家には少なくとも20人は避難していて、そのうち8人は子供だった。僕が幼い頃、母は(ハリケーンの際に)冷蔵庫を常に食糧で一杯にしていた。今回は、1日半の間に僕が食べられたのはラーメン一袋くらいだった」。

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食糧がなくなりはじめた29日(同30日)には、友人宅を離れて避難するという選択肢しか残されていなかった。そのとき、昨季までサンアントニオ・スパーズでプレイしていたシモンズは、思いもよらない助けに救われたという。

「ヒューストン出身のトレ・ザ・トゥルースというラッパーがいて、お互いに共通の友人がサンアントニオにいたんだ。トレも避難が必要な状況で、その友人たちがボートを持ってヒューストンに来てくれた。それでトレを乗せた後で僕たちも迎えに来てくれた。幸運にも助けてくれる友達が同じエリアにいたんだ。それからボートで移動して、泥水の中を歩いて、大型トラックの荷台に乗って8kmくらい移動した。クレイジーな体験だったよ。周りの皆を支えていないといけなかった。子供たちも何人かいてね。大半は自力で歩ける年齢だったけれど、一人だけ幼い子供がいたから、僕が抱き抱えた」。

水浸しになった地元の復興には時間がかかる。シモンズはマジック公式サイトに、大変な思いをした29日ほど、ヒューストン出身であることを誇りに思った瞬間はないと話している。

「本当に酷い状況だった。幸運にも僕の家族は誰も深刻な被害を受けなかった。でも、多くの友人たちが苦しんでいる姿を見るのはつらい。ただ、ヒューストンの街が一丸となって、お互いを助け合っている姿を誇りに思う。皆でお互いを助け合っているということは、とても素晴らしいことだ」。

原文:Magic’s Jonathon Simmons talks of escape from Harvey flooding by Bob Hille/Sporting News


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