ジョー・イングルズ、今後のキャリアで最優先するのは家族

Aaron Falk/Jazz.com

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世界的なCOVID-19(新型コロナウイルス)のパンデミックは、我々の生活における多くの側面を変えてしまった。我々のプランに大きな影響を及ぼした。

ユタ・ジャズのジョー・イングルズにとって、COVID-19は前途有望なNBAシーズンを危機に追いやった。そしてまた、32歳の彼は、自分にとって最も大切なことに改めて感謝している。将来のことを考える時、頭にあるのは常に家族に関することだ。

4月24日(日本時間25日)、イングルズは地元メディアとのカンファレンスコールで「一日中、子どもたちとずっといると、日が長くなる」と話した。

「でも、毎朝子どもたちと一緒に起きて、彼らを寝かせることができるのは素晴らしいよ。普段はできないことだ」。

3月11日(同12日)にNBAのシーズンが停止してから、イングルズは妻と双子の子どもたちの家族と一緒に自宅で安全に待機している。シーズンが安全に再開されることを願っているが、自身や家族をウイルスの危険にさらすかもしれないことには慎重だ。

イングルズは「もちろん、またプレイに戻りたいと思っている」と言う。

「一方で、感染し、家族に感染させてしまうリスクに準備できているかどうかは分からない。特に子どもたちにうつしてしまわないかについてはね。だから、その時は、捨てられたシナリオもすべて話し合わなければいけない」。

2019-20シーズンを続けられるか、疑問は日に日に増している。イングルズは家のジムでのトレーニングや、買ったばかりの屋外リングでシュート練習をしてきた。だが、イングルズは「(子どもたちを)置いたままワークアウトに行くモチベーションを見つけるのは大変だ」と話している。

ラスベガスのような一か所に各チームが集まって隔離された状態でシーズンを再開することになれば、数週間にわたって家族を家に置いていくことになる。それはより一層厳しいことかもしれない。

イングルズは「そうなったら、子どもたちと離れる期間は最長になるだろう。バスケットボールをするのが大好きでも、どれほど進んでそれをする気になるかは分からない」と述べた。

「2~3か月も家族を放っておくのは、自分にとってはほぼ不可能なことだ。でももちろん、決定するまで待つよ」。

自宅待機命令が出る以前から、イングルズと家族はこの夏はユタに留まる予定だった。妻がネットボール選手とあり、毎年4月から数か月はオーストラリアにいなければならなかったが、彼女が引退したことで、この夏はユタに残るつもりだったのだ。だが、3月20日(同21日)にマグニチュード5.7の地震がユタを襲った時には、オーストラリアに帰国することも少し考えたという。

イングルズは「子どもが、家は揺れると言っていたんだ。オーストラリアの家は揺れない」と話した。

次の夏も、イングルズ家はユタに残りたいと願っている。だが、誇り高きオーストラリア人であるイングルズは、引退したら母国に帰るつもりだ。いつかアメリカで一緒に放送の仕事をする機会があるだろうか、とメディアから問われると、イングルズは「(現役が)終わったらオーストラリアで暮らす」と丁重に断っている。

「Zoomを通じてのスポーツコメンテーターはできないと思う。でも、もしも僕らが(ユタで)暮らすのであれば、もちろんあなたの仕事を盗みたいけどね」。

現状を受けて、今後や引退について考えが変わったかと問われると、イングルズは再び家族について話した。

「もう1年の延長契約を結んだ時は、キャリアに関する決断を下すのに良い年齢になったと考えていた」。

「ここに残りたいのか、オーストラリアに戻りたいのか。契約を最後まで終えてから決めるつもりだった。でも、家に戻り、子どもたちを学校に行かせて、落ち着くべきタイミングであるなら、もちろんそれが最優先となる。僕がプレイを続けたいかどうかじゃない。家族の問題なんだ」。

原文:Joe Ingles puts family first as he waits for the NBA's return and considers plans for his future by Aaron Falk/Jazz.com(抄訳)​


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