優勝リングをまたもや手にしたジェリー・ウェストが、新たなチャレンジを求めてゴールデンステイト・ウォリアーズのコンサルタントを辞職し、似たような役職でロサンゼルス・クリッパーズのフロント入りすると『ESPN.com』に本人が明かした。
選手、そしてゼネラルマネージャーとしてレイカーズの顔だったウェスト(79歳)は、ここ6シーズン、ゴールデンステイトの役員としてスペシャルアドバイザーを務め、ここ3年で2度目の優勝を飾ったチームの基盤作りに貢献した。人事の最終決定権は持っていなかったが、ウォリアーズのボブ・マイヤーズGMにとってウェストの影響力は大きかった。クリッパーズではデイブ・ウォール、ドック・リバースらに同様の役割で関わると予想される。『スポーツイラストレイテッド』(以下SI)が水曜夜(日本時間木曜)に最初に報道した。
ウェストはESPNに対し、「去ることは決めていたが、どこに行くかはまだ決めていなかった。自分が生産的でいられるのはこれで最後かって自問した。人はそれぞれ違う人生を送り、違う形で老いていく。私はまだ自分が老いたとは感じておらず、まだとても競争心が高い。時にはチャレンジが必要なのだ。私は常に挑戦的に生きてきた。そういう風に育てられたのもあると思う。もしかしたらこれは自分が挑戦的でいたいという思いからなのかもしれない」と話している。
1974年に現役を引退するまでキャリアの14年間を全てレイカーズでプレイしたウェストにとって、ロサンゼルスは馴染みの深い土地だ。
レイカーズでコーチとスカウトを務めたあと、ウェストは1982-83シーズンからGM職に就き、数々の優勝をもたらした『ショータイム・レイカーズ』を築き上げ、2000年代序盤にはシャキール・オニールとコービー・ブライアントを擁するチームも築いた。
2011年5月に、36勝46敗のシーズンを終えたばかりだったウォリアーズにフロント入りした。選手時代と役員時代を合わせると、ウェストは合計11回優勝を経験している。
ウェストは月曜日(同火曜日)にまたもや優勝を果たした際に、キャバリアーズとの第5戦に勝利した選手たちをロッカールーム前の廊下で祝福していた姿が目撃されている。
1月には健康上の不安から入院することがあったが、今では健康を取り戻しエネルギーに溢れている、とのことだ。
また、SIの報道によると、ウェストはここ数週間でクリッパーズ入りを決断していたが、ウォリアーズを去るのはプレイオフが終わるのを待っていたという。
今週中にもクリッパーズから正式な発表がなされる予定だ。
原文:NBA icon Jerry West bound for Clippers after Warriors title runs by Brandon Schlager/Sporting News(抄訳)