ユタ・ジャズは、5月26日(日本時間27日)にビビント・アリーナで行なわれたメンフィス・グリズリーズとのウェスタン・カンファレンス・ファーストラウンド第2戦で発生した出来事について、3名のファンを出入り禁止としたことを明らかにした。
ジャズは声明で「侮辱的ないし破壊的行為をユタ・ジャズは一切容認しません。昨夜の第2戦で試合中に口論に関する出来事がありました。アリーナ職員が介入し、調査の結果、3名のジャズファンが無期限入場禁止となりました。この不幸な出来事に影響を受けたすべての人に謝罪するとともに、受け入れがたいファンの行為を非難します。ユタ・ジャズは安全かつ敬意ある環境の確保に努めます」と発表している。
球団は問題の詳細を公表しなかったが、会場で家族が観戦していたグリズリーズのジャ・モラントは、ツイッターで「僕の家族は、不適切なことを言われずに僕とチームメイトを応援できるようであるべきだ」と投稿していた。
モラントの母親は27日(同28日)、『ESPN』の電話インタビューで「やじられるのは分かっています」と話している。
「試合中ずっとやじられていました。でも、あれはやじとは違います。本当に無礼でした。行き過ぎていました。やじであのようなことは言いません。やじでは済まされないことでした」。
ジャズのオーナーであるライアン・スミスは同日、「メンフィス・グリズリーズとモラント家へ。私たちは恥ずかしく、申し訳なく思っています。ユタ・ジャズは侮辱的行為を一切容認しません。競争的かつ敬意のある環境づくりに努めます」とツイートした。
モラントは「家族からは周囲のほかのすべてのジャズファンからは愛情を感じたと聞いた。お互いに飲み物を買ったりまでしたとね。あの3人がやり過ぎたんだ」とも投稿している。
my family told me they felt the love from all the other jazz fans who were around them 🤝 even bought each other drinks with a few.
— Ja Morant (@JaMorant) May 28, 2021
those 3 just went too far 💯 https://t.co/1XvjXcPVOo
ジャズのドノバン・ミッチェルもソーシャルメディアで「そのファンたちが処分されてうれしい。二度と戻ることを許されるべきじゃない。これはバカげている! 選手やその家族にそういう言葉が投げつけられているのは、バカげているよ! もううんざりだ」と投稿している。
I’m glad those fans were banned and they should never be allowed back.... this is ridiculous!!! The fact that these words are being thrown around to players and there families is ridiculous! Enough is enough smh! https://t.co/rfzj0T1W1r
— Donovan Mitchell (@spidadmitchell) May 28, 2021
NBAでは最近、ニューヨーク・ニックスとフィラデルフィア・76ersもファンを入場禁止処分に科している。ニックスはアトランタ・ホークスのトレイ・ヤングにつばを吐いた人物を、76ersはワシントン・ウィザーズのラッセル・ウェストブルックの頭上にポップコーンを落としたファンを処分した。
NBAは26日(同27日)、アリーナでのファンの行為について声明を発表している。
「アリーナに戻るNBAファンが増えたことは、プレイオフ開幕へ大きな興奮とエネルギーになりました。ですが、我々全員が選手、審判、仲間のファンに対して敬意を示すことは非常に重要です。全員にとって安全かつ敬意ある環境をつくるために、ファンの行動規範をさらに強化していきます」。