東京オリンピックでコービー・ブライアントの背番号10を着用するジェイソン・テイタムの想い

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東京オリンピックに参加するバスケットボール男子アメリカ代表チームの背番号が発表され、ボストン・セルティックスのジェイソン・テイタムが今大会で背番号10を着用することが決まった。

テイタムは以前からアンダーカテゴリーの大会などでも背番号10を着用してきたが、これには特別な思いが込められている。幼少期から憧れの選手として見上げてきたコービー・ブライアントの背番号なのだ。

ブライアントは現役時代、ロサンゼルス・レイカーズで背番号8と背番号24を着用していたと記憶しているファンは多いだろう。だが、2008年と2012年にオリンピックで金メダルを獲得してきたときなど、アメリカ代表では背番号10を着用していた。

テイタムはその意思を引き継ぎ、米国に4大会連続の金メダルを持ち帰ろうと意気込んでいるようだ。『AP』のティム・レイノルズ記者がテイタムの言葉を伝えている。

「彼を失ってから初めてのオリンピックということもあって、その価値は高まっている。(背番号10を着用することは)決して軽く受け止めていることではない」。

2016年のオリンピックにブライアントは出場しておらず、そのとき背番号10を着用したのは、テイタムと同じくブライアントに敬意を抱いているカイリー・アービングだった。2019年のワールドカップではテイタムが着用し、それがそのまま今回のオリンピックにも引き継がれる形となった。

米国代表のセンターであるバム・アデバヨは「JT(テイタム)がこの状況にいることがとても嬉しい」と語っている。

「JTのことは自分が12歳の頃から知っている。彼はここにいるべくしている選手だし、それ以上のことを期待できる素晴らしい選手だ。とても嬉しいよ。自分が憧れてきた存在の背番号を背負うことができるんだ。あの10番をつけることで『マンバメンタリティ』を見せてくれることは間違いないだろうね」。

テイタムは「彼とある試合後に話したことを覚えているけど、多くの人に理解されないだろうって言われたんだ」とブライアントとの思い出を話した。

「どういうことかと言うと、本当に偉大になりたい選手、何がなんでも特別な存在になりたいと思っている選手。そういう選手は多くを犠牲にする必要があるんだ。偉大になるために、どれだけ犠牲することができるのかが、究極の選択になってくると、彼は話していた」。

米国代表は現在ラスベガスでトレーニングキャンプを行なっており、10日(日本時間11日)にナイジェリア代表、12日(同13日)にオーストラリア代表、13日(同14日)にアルゼンチン代表、16日(同17日)にオーストラリア代表、18日(同19日)にスペイン代表との親善試合を控えている。


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ