セルティックスとの過去が注目のカイリー・アービングにジェイソン・テイタムが言及|NBAファイナル2024

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坂東実藍 Miran Bando

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NBAファイナル2024の対戦カードがボストン・セルティックス対ダラス・マーベリックスに決まって以降、話題となっているのがカイリー・アービングのセルティックス時代のことだ。

遠い昔のようにも感じられるが、アービングがセルティックスで2年を過ごしてから、まだ5年しか経っていない。彼とジェイソン・テイタム、ジェイレン・ブラウン、アル・ホーフォード、ゴードン・ヘイワードを擁し、セルティックスは理論上でNBA有数のラインナップかと思われた。だが、実際にコート上での成功に結びつくことはなかった。

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アービングとヘイワードの負傷が影響したのは確かだ。だが、健康だった時も、チームがはまることはなかった。5人全員が比較的出場可能だった唯一のシーズンとなった2018-2019シーズンも、プレイオフ・セカンドラウンドでミルウォーキー・バックス相手に第5戦で敗退という残念な結果に終わっている。

セルティックスとアービングが望んだようにお互いがうまくはいかないと明らかになってから、選手は前に進み、2019年のフリーエージェントでブルックリン・ネッツと契約。セルティックスファンの反感を呼んだ。アービングが、口頭ではセルティックスと再契約を結ぶとしていたからだ。

当時のことを、セルティックスのファンはまだ水に流せていない。その感情は、TDガーデンでの試合中にブーイングで伝えられるだろう。

アービングでのセルティックスでの日々について、テイタムが報道陣に話している。

カイリー・アービングのセルティックス時代にジェイソン・テイタムが言及

テイタムがアービングとチームメイトだったのは、ルーキーシーズンと2年目シーズンだ。浮き沈みのある若手タレントと、実績のあるベテランたちを組み合わせたセルティックスは不透明な流れに陥った。テイタムは、それらの問題がアービングだけによるものではなかったとしている。

テイタムは報道陣に「あれだけ才能がそろったチームにいたことで、才能だけでトップに立つわけではないということを学んだ。犠牲を払うことをいとわない選手、チームにチャンスをもたらすために別のことをするのにも意欲的な選手が必要なんだ。それはカイリーだけのことじゃなかった。僕ら全員のことだったんだ」と話した。

「あのシーズンに成功できなかった理由は、僕ら全員にある。全員がそこから学んだ。全員が前進した。残った選手もいれば、移籍して、以降のシーズンで素晴らしい活躍を見せた選手もいる」

「とにかく僕は、2年目のシーズンから学んだと思っているよ」

また、テイタムは周囲が思っている以上に当時の思い出は良いと述べている。

「浮き沈みがあったのは明らかだ。でも、1、2年目だった僕は、毎日スーパースターと一緒にいて、どういう風にやり繰りしているかを見ることができた。彼は見てきた中で最も才能あるひとりなんだ」

「とても昔のことみたいだけど、彼がチームメイトだったことでたくさんの素晴らしい思い出があるんだよ」

マーベリックスがウェスタン・カンファレンス・ファイナルを制した際、アービングはESPNで「人生において、そういう過去のことは考えもしないところにいる。健全にそれらの重荷を降ろし、人として前進することができた」と話している。

「ボストンでは大変な時期があった。家族の死やコート外の多くのことに対処しなければいけなかった。その準備ができていなかった。今は素晴らしい場所におり、自分の気持ちを声に出し、ボストンに戻ってチームメイトと楽しむ準備ができている」

「僕らが対戦するのは、NBAファイナルへの道のりを勝ち取った素晴らしいセルティックスというチームだ」

原文:Jayson Tatum gets candid about Kyrie Irving's disappointing Celtics run ahead of 2024 NBA Finals(抄訳)
翻訳:坂東実藍

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Kyle Irving

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You read that wrong – not Kyrie Irving. From Boston, graduated from the University of New Hampshire. Sixth season as a content producer for NBA.com's Global editions. Covering the NBA Draft has become his annual "dream come true" moment on the job. Irving has a soft spot for pass-first point guards, with Rajon Rondo and Steve Nash being two of his favorite players of all time.

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フリーランスライター。NBAや欧州サッカーを中心に担当。執筆業は約20年の40代。マジック・ジョンソンのような華麗さを夢見るが、現実は地味キャラ。ならば目指すはサネッティのような継続性か。日々、子どもたちの世話に追われながらバスケとサッカーを追い続け、地道に各種媒体へ寄稿。