7月19日(日本時間20日)、NBA 5チームで14年間現役を続け、優勝3回を達成したジェームズ・ジョーンズが現役引退を発表した。そして引退発表と同時に、フェニックス・サンズの球団運営部門バイスプレジデント就任も発表された。
『Champ』というニックネームで知られるジョーンズは、2012年と13年のマイアミ・ヒート優勝に貢献後、14年にクリーブランド・キャバリアーズに移籍。2016年の球団初優勝に貢献したほか、3年連続のNBAファイナル進出にも力を尽くした。
2003年ドラフト全体49位でインディアナ・ペイサーズから指名されたジョーンズは、2005-07シーズンまでサンズに所属した。バイスプレジデント就任発表会見に同席したサンズオーナーのロバート・サーバーは、ジョーンズを「優勝するために何が必要かを熟知している人物」と紹介した。
ジョーンズ自身は、36歳という年齢を考慮し「引退する時期が来た」と話している。サンズ入閣については「自分のエネルギーを注ぐ完璧なポジションだと思っている。ホームに戻るには最適な時期と考えた」と語った。
サーバーとGMのライアン・マクドノフは、サンズが球団として唯一成し遂げられていないのは、NBA優勝と主張。マクドノフは「優勝が期待できるチームの基礎を作り上げられたと思っている」と言う。
「フェニックスに優勝をもたらすという最終目標を達成するためには、まだまだやるべきことは多い。ジェームズ・ジョーンズをスタッフに招き入れることができて、大変嬉しい」。
「ジェームズの豊富な経験は球団にとってプラスにはたらく。彼は現役時代に3回も優勝し、ここ数年間はNBA選手会でも役員を務めていた。『Champ』と彼の家族を、フェニックス・サンズの一員として歓迎する」。
キャブズオーナーのダン・ギルバートは、同日ジョーンズの引退に関して以下の声明を発表した。
「選手として得られる最高のキャリアを送ったジェームズ・ジョーンズに、おめでとうと言いたい。最高のチームメイトという評価は、選手にとって最も偉大な称号だ。彼はその称号を、懸命な努力、首尾一貫した姿勢、信頼性、強力な個性で勝ち取った。彼はコート、ロッカールーム、そして地元地域での模範的な存在で、NBAでも多くの選手にとって大事な友人だ」。
「『Champ』は、その比類ない頭脳と性格で、多くの人にとっての幸せをあらゆる方法で生み出せる稀有な存在の一人だ。我々は、バスケットボール人生における次の段階に進む『Champ』と彼の妻デスティニー、子供たちの幸せを願っている。フェニックスでの成功を心から願っている。そして『Champ』とデスティニーには、キャバリアーズの一員として球団と地元地域にポジティブな影響を与えてくれたことに感謝している」。
原文:James Jones retires, joins Suns front office by Ron Clements/Sporting News(抄訳)